(PAPUWAが最終巻に近づくにつれて何をしているのかさっぱり分からなくなるのは、アシスタントさんが原作者のイメージを表現できなかったのではなくて、原作者に表現したい「イメージ」が無かったのではと思いました。セーラームーンも時々原作で「ここはどこ」みたいな時がありましたが、かえって幻想的で美しくキャラも立ついい絵でした。ちゃんと武内直子先生の中にキャラとキャラがいる世界への愛があるのだと信じられました。というか、こんな事疑いたくないです。)
■JR上越線の水上〜越後中里が復旧したそうです。また降雪があれば分かりませんがしばらくは大丈夫そうです。民家があまりない地域でもやはり動くと嬉しいです。新幹線では数分で通り過ぎるだろう場所ですが、作られた労力を思うと愛しさが募ります。
■週末に春コミの表紙を描き、ノンブルを確かめ、小説に誤字脱字がないか調べたら、入稿しようと思います。どうも今まで白衣やスーツの描き方が曖昧だったので少し頑張って描いてみました。
夏の本は今までが「高松を孤独にしたくない」という勢いが濃かったので、高松はグンマや仕事、研究で孤独を紛らわせていたとして、今度は24年間のキンちゃんの孤独について触れられたらと思います。南国後の色々なゴタゴタが無理矢理金と権力で片づけられた後、療養がてら伊豆に行く(マジックお勧めらしい、確かにいい所)キン高キンで何か書き(描き)たいです。
イメージは漱石の行人かもしれません。自分の孤立と孤独をHさんにぶつけまくった一郎が安堵して眠っている場面が好きです。漱石の小説っていつも旅先で「事件」が起きている気がします。キンちゃんなので怒ると口より手が先に出そうですが、高松には荒っぽい事しない気がします。アワビ、金目鯛、伊勢エビ、それに美味しい地元の魚やミカン、お茶を味わって、ゆっくり温泉に「ママ」とつかれば孤独なんて忘れそうです。
■サビについてです。
昔から今でも突飛なキャラはいたと思います。思い浮かぶ例がナディアですみませんが、ナディアはジャンにつっけんどんだったり、マリーの方が大人で適応力に跳んでいたり、自分を咄嗟に守ってくれた実父に感謝もしないで「人殺し」と蔑んでみたりとすごい少女ですが、彼女なりに積んだ経験と理屈はあったんだろうなと思います。
腹を立てて、「あたしは一人で生きる」と時々突っ張る所が好きでした。意地を張る事を繰り返し、ジャンやノーチラス号の人達と馴染まないでもない関係の推移がよかったです。(ナディアに艦の人が甘いのは年齢故なのか船長のせいなのか)
エヴァも個性的で主張の強いキャラが多いですが、ナディア同様話全体のバランスがよかったので、リツコさんやミサトさん、アスカ達の内面の、女性としても人としても「追い詰められた」姿に共感出来ました。エヴァの女性キャラはみんな有能で美少女と美女ばかりですが、別にそれに甘んじる事も酔う事もなく、彼女達は必死に生きていたなと思います。
■何が言いたかったのかと言いますと。女性キャラばかり出してすみませんが、サビだって美貌と財産と自分に甘い兄達という好条件はあれど、「苦しみ」を抱えキャラだったはずです。でも。
■10代の頃から50過ぎまでジャンといちゃつくことしか頭にない、無職、贅沢、スモーカー、酒好き ■家族の面倒は基本的に見ない。うっかり見させようものなら莫大な報酬を求められるが多分マジックは払う ■自分が大事にされていないと不機嫌、サビが不機嫌だとジャンが暴れ、さらにサビに甘い条件が整うという悪循環 ■高松がサビに巻き込まれる理由は、サビに何かあったら天国のルーザー様が悲しむからだけだが、サビはそんな高松の辛い恋を決して守るどころか見守る事もしなかった(ジャンはサビから青の一族の情報を引き出すために彼氏になったと思うんだが、そんなハニートラップに何故か巻き込まれるルーザー様と高松とキンちゃん。どうしてくれるんだ)
サビを批判するキャラとかいたら面白いなと思うんですが、高松込みでサビの今後について家族会議を開けば、状況を理解しないジャンに皆殺しにされそう。 |
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