明日春コミ新刊を入稿してこようと思います。収まらなかった分の内容を新たに書けば、スパコミで本を出してしまいそうです。毎年スパコミは冬・春で気張った分既刊のみの参加なのですが、出さないと夏の本が厚くなり過ぎる危険が生じます。
今回の本を含めて5冊。キン高のオチが「そしてキンタローは高松と仕事が落ち着いたら一緒に四国へ旅行する事を約束し、再度机に向かった」になりつつあるので、そろそろ「みんな」で四国に行こうかなと。香川・愛媛はつまみ食いして来ましたが、徳島・高知は未踏で申し訳ないです。
にしても。「青の一族に対し使用人としての立場を忘れない高松と、そういう高松の態度が物足りないルーザー様ないしキンタロー様」ネタは繰り返すべきじゃないと思いますが、高松って他人なんだよなとも思います。便利な使用人だから長年マジック様の側にもいられるわけで。
多分南国後、ルーザー様の御遺体の埋葬の際、高松は居合わせなかったと思います。病棟にいたんだろうなとは思いますが、「俺がお前をおぶって墓地まで行く」というキンちゃん、「高松が立ち会えるまでルーザーは安置しておこう」と言ってくれそうなマジック・ハレ。
シンタローはルーザー様に面識も思い入れもないので、高松の立ち会いの有無なんて考えもせず、ルーザー様をさっさと埋葬するだろうなと思います。新総帥の権限で(団員の埋葬には「総帥」が立ち会う習慣があるとかで)。ルーザー様のお墓はどうもガンマ団本部の近くにはないようなので(英国本土?)、シンタロー総帥の都合だけでドサッと埋められそうです。
高松に「私はルーザー様の家族」という意識が微かにでもあれば、死ぬ程辛いと思います。シンタローは青の一族ではありませんが、体だけじゃなくて、中身も青の一族じゃないんだなと思います。青の一族に仕えたい高松なので、シンタローにひれ伏すのは回避したいかもしれません。
■セーラームーン原作第一部のカラーイラストに、プリンセス・セレニティとプリンス・エンディミオンの絵で、武内先生が「メメント・モリ」と名づけたものがあります。エンディミオンの持つ杖の頭にドクロがデザインされています。恋人同士の絵なのに何でドクロと思ったものですが、彼女達の運命を思うと、まさしく「死を忘れるな」という言葉が似合います。
三国志演義でも死の描写というと壮烈なものがありまして、龐徳を思い出します。彼は涼州の人で後に曹操に仕えますが、仕えて日が浅いせいか裏切るのではと周囲に思われます。龐徳は棺を用意させて自分の不退転の覚悟を表し、戦陣に挑みました。三国志ではないと思いますが、どこかの旗印に骨をモチーフにしたものもあり、「骨になっても忠誠を尽くす」という意味だったと思います。
最近デカメロンとカンタベリー物語という中世らしい作品を続けて読みました。中世は疫病や戦争で死と隣り合わせの世界でした。死の舞踏という絵がありますが、貧者も金持ちも死神から逃れる事は出来ないという意味で、骸骨が描かれています。
以下はボヤキです。
(南国&PAPUWAの原作者は、浮かれてひねり出した様な残虐で無粋なものをわざわざ妄想して、ただでさえお疲れのアシさんに描かせなくとも。ちょっとでも古典に触れれば、訓戒や歴史を物語る様な「死」の描写は大変多い。カミヨミだけじゃなく、南国でもPAPUWAでも不要不急と思われる陰惨なカットが山ほどある。わざとらしい。
日本史・中国史・西洋史いずれでも腐るほど「死」「拷問」等の場面はあるのだから、それらを理解して参考にすれば、わざとらしく嘘っぽい上に、話に要らないグチャッとした絵をひねり出さずともと思う。でもキャラの絵が既に骨折絵というか、皮膚や骨格、筋肉が溶け出している怖い絵だったっけ。
原作者は活字嫌いだと思うし、御自分の空想した事だけで満腹なんだろうけど。それじゃ何をしてもつまらなくないかと思う。御本人が満足ならそれでいいけど。高松を巻き添えにするから私は許さない。大体、骨や死を嫌悪するだけのアタマって子供っぽいというか幼稚だと思ってしまう。) |
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