madeingermany

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...... 2014年02月28日 の日記 ......
■ 入稿   [ NO. 2014022801-1 ]
■入稿して来ました。気分の上下差が激しくなったり、怪我や体調不良を起こしがちなので大人しくします。漱石の小説を読むと、登場人物達がよく旅に出ます。日常生活で積もり積もった何かを見直す旅と言うか逃避なのか。「門」は逃避というか罪からの逃亡じゃないかなと思います。

漱石自身も時々旅に出ますが、病気がちだったり、金銭に余裕が無かったりで文句言う漱石の姿が目に浮かびます。漱石にとって、「日常」は耐え難いものだったのだろうなと思いました。漱石は兄が亡くなった時に銀時計をもらう約束があったらしいのですが、別の兄に取られたという思い出話があります。漱石が「日常」「血縁」をどう見ていたのか何となく分かります。

血縁でないこころの先生と私の関係を思うと、静がKに求められ、先生と(仮面?)夫婦になり、先生の死後私の妻になり子供を設けるから、K・先生・私は一つの存在になります。一人の女性を複数の男性が囲む事で漱石の小説は成立する事が多いのですが、男同士では滅多にもめません。(美禰子を三四郎・野々宮・原口が囲んでいるが、男性同士はいたって穏やかな関係)



■高松はルーザー様とキンちゃんへ「使用人」である顔は捨てないだろうなと思います。幼いキンちゃんを惑わせないために。ルーザー様にはいつでもキリッとしていてほしいという願望もなくはないせいもあるでしょうが。ルーザー様とキンちゃんからの、自分への情愛が途絶えた時の保険としての高松の「使用人」の顔なら残念です。

もしルーザー様が生きていて、小さいキンちゃんが高松に育てられて。「高松は俺の家族じゃないのか」と言われた時。「私はルーザー様とキンタロー様の力になりたいからここにいるんです。置いて頂く以上の事、御家族にして頂こうなどと望むのは愚かな事です。」と高松は言うんでしょうか。キンちゃんは泣くか怒るかしそうです。だってもう高松はキンちゃんの家族だから。

(高松は自分では悲壮な気持ちでいっぱいだろうけど、劇中でもマジック、ハレは高松を大事にしていると思う。ただシンタローが全てに最優先されるのがこの世界。ハレは新総帥にふて腐れてもマジックがいれば帰ってくるだろうけど、高松には帰る場所が本当にない。・・・・いやキンちゃんが生きている限りあるんだ、この世に高松の帰る場所が。)



サビの事を考えていました。

■目をえぐったのは自分の辛さを確かめる意味だったと思うけど、「青の一族に生まれたせいでこんなに私は苦しい」というサビの主張かもしれません。若さ故の衝動とも言えますが、43歳になってもサビはあまり変わりません。「マジック兄さんが悪い、ハーレムが悪い」の一点張りだったかなと思います。赤の一族だったジャンが、青の一族である自分を誘惑して利用しようとしていたという発想がないらしいのがサビだなと思います。

当時20代だったらしい原作者が作った、美貌の叔父様ですが、20年後どうサビと原作者は付き合うんだろうなと疑問でした。20年も経てば別の新作漫画が代表作になって、または原作者に新しい家族が出来て、読者の目の触れない所にいるのかもしれないと当時思いましたが意外と近況がネット時代では分かるらしいです。

「自分に盲目の奴隷」「使い切れない程の富」「神々しいまでの若さと美貌」「献身的な家族と「友人」」を有するサビともし同世代になった時、自己投影出来なかったらどうなるか。双子のハレは「巨大組織の幹部」「強い」「特戦部隊の隊長」とこれまたゴージャスな男ですが。まさかサビと同世代の医者イジメに走るとは夢にも思いませんでした。

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