madeingermany

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...... 2014年03月14日 の日記 ......
■ 今まで   [ NO. 2014031401-1 ]
■谷崎を何故こうも愛読するんだろうなと思いました。谷崎も多くの作家と同じように、苦労した前半生があります。漱石は一生人間関係に苦労を感じて逃避先の様に漢詩や俳句を好み、荷風は孤独である事で自分の世界を維持しようとしました。

谷崎は自分の理想の世界を作品にしたのかなと思います。美人姉妹の両方と付き合うとか、母の様に優しくしてくれる女性に触れるとか、若い嫁に興味を持つとか性欲まみれのセクハラお爺さんですが、それだけじゃないのが谷崎かなと。昔の小説家は帝大出身の人が多いですが、谷崎も基礎学力とその後の研鑽があったのでしょう。

性欲まみれでも好きな事ばっかり書こうとも、不発・中絶作品が多くともいいんです。知的貪欲さと創作意欲があれば。

(って「知識人」そのものをディスる事が習いになっている南国&PAPUWAの原作者を思い出した。高松がもし50代以降まで現役の医者、現役の科学者であるのなら。高松は周囲との協力関係がある程度維持出来ているわけで、変人だろうが何だろうが大した男だと思う。教え子のキンちゃんが素直に頑張る子であるあたりから、自分は高松が心底腐った男だとは思ってない。

・・・腐るとかなんだとか以前に。中学生レベルの政治経済の知識もなく漫画描いているんだなとバレバレなんだよなあ。チャン5で高松が最高機関にいたとか言われているけど、普通の国家の最高機関は「議会」。高松はいつ政治家になったんだ。ファンタジーでもこの人には「戦争」なんて描けない。)



■自分は臆病で、漫画でもドラマでも血を流す場面が駄目です。幸いそういう職業ではないので穏便に暮らしています。ですが先日車で野生のタヌキと接触し青くなりました。タヌキ一匹と接触しただけで一晩落ち込んでいる自分なので、どれほど臆病なのかお察し下さい。

そんな訳で、人並みに幼少期「りぼん」を読んだ後は己の恋愛に突き進むこともなく、リアルな漫画を求める事もなく、ジャンプを愛読していました。大人から子供まで楽しめる、明るい冒険ものとかいいなと思います。初期のドラゴンボールとか。周囲が三次元の充実を図るなか、自分の楽しみは毎週土曜日にアニメを見る事でした。

人付き合いに苦しむ中学生だった自分に、幽遊白書、セーラームーンを見る時間がどれ程の解放感をもたらしたでしょう。霊力だの霊丸だの、綺麗な変身シーンだの、見たことも聞いた事もないような「東京の女の子の暮らし」だの、自分には夢の様な時間でした。


■そんななか、南国少年パプワくんに出会いました。ガンガンやコミックスになんてお目に掛かれない群馬の田舎の事なので、アニメが全てです。チャッピーは可愛いし、パプワくんは面白い動物達と楽しそうに南の島で暮らしているし、酷寒の群馬から見れば正しく楽園です。24〜25歳だったシンタローは頼もしいお兄ちゃんでした。マジック様は面白いお父さん、サビも当時は「いい親戚」でした。

ですが臆病で空気の読めない自分に、ミヤギやトットリの様な「友達」関係はよく分からないものでした。友人関係で終始悩んでいる自分には、ベストフレンドなんてものは想像もできず、ミヤギは「かっこいいお兄ちゃん」、トットリは「声の低いお兄ちゃん」でした。そんな暗い中学生の自分についたあだ名はアラシヤマでした。

今思えばアラシヤマはいい奴ですが、当時な不名誉に感じました。それでも毎週土曜の楽しみは手放せませんでした。パプワくん、チャッピー、シンタロー、島のみんなを(居もしない)自分の友達の様に感じました。



■そして高松に出会いました。普通に考えれば、真っ赤な裸ジャケットで鼻血出しているショタ(なのかなあ)の変態ですが、私は同世代の自分をいじめる男子が大嫌いだったので、「大人の男性」というだけで、高松をいいものに感じました。チャン5以降は切り裂きジャック、本物の変質者に転じた高松ですが、南国最盛期はただの高グンの変態でした(十分まずいか)。

自分はいじめられっこでしたが、体育と音楽は「2」でも学課では(当時)普通以上でした。なので多くの生徒が嫌がる「先生」が好きでした。勉強を頑張れは「先生」は相手にしてくれますし、幸い私の「先生」は男の先生も女の先生も優しい人ばかりでした。唯一の癒しだった毎週土曜のアニメ、そして「先生」キャラでもある高松に自分がどれほど心を許したのか今でもはっきり思い出せます。

グンマは御曹司そのものですが、キンちゃんは自身もお坊ちゃまでも、血縁関係上シンタローとグンマを補佐する立場です。高松はシンタローやグンマを直接応援する事はないでしょうが、キンちゃんには進んで手を貸すと思います。それが私のキン高であって、竹淵の「今まで」が詰まっているんだなと思います。人様に読んでもらい楽しんで頂く同人誌において、自分丸出しなのはどうかとも思いますが、キン高は失いたくないです。

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