madeingermany

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...... 2014年03月27日 の日記 ......
■ 鳥は鳥だろ   [ NO. 2014032701-1 ]
■年度末で無駄に気が立っているので、妄想お許し下さい。送別会も歓迎会も、酒の席と人ごみが苦手なので「試練」です。温泉旅館が会場だとホッとします。

ルーザー様が生きていたら。朝居間で新聞を読んでいる所に息子のキンちゃんが来て、「おはようござます、お父様」と言ってくれたり。記事ばかり読んでいて返事が遅いパパが目を上げるのは、朝食を用意している高松に、息子が甘えているのに気が付いた時でしょうか。「キンタロー様が離れて下さらないと支度が出来ませんよ」「私と一緒にテーブルを拭きましょうね」とか楽しそうな母子。(ルーザー様20代後半・高松20代前半、若いなあ)



■ルーザー様の事を考えていました。ルザ高は劇中での取っ掛かりが少ないので、全編セルフ妄想になるなと手を伸ばすのをためらっていましたが、高松を理解する上では仮定も憶測も必要かなと最近思います。

マジックとハレが思うルーザー様の姿は嘘じゃないと思います。善悪の判断が出来ないと人が思うくらい残忍で、綺麗な笑顔を浮かべて命を奪う人。

いずれのルーザー様像も間違いではないと思いますが、青の一族でただ一人、「一族のやってきた事とこれから生きていかねばならない自分の息子」の事を真剣に考えた人でもあります。ルーザー様が願ったのは、息子に自分を罰させて、息子には潔白な人生を歩んで欲しいという事でした。

確かにルーザー様は冷たい部分も大いにある方ですが、マジックとハレの見方はあんまりだなあといつも思います。ハレは何だかんだ言ってルーザー兄貴が大好きだったんだなあとも思いますが。マジックのルーザー様への罪と恥のなすりつけ具合といったらもう(原作者そっくり)。



■ルーザー様の「鳥は鳥だろ」という過ぎたクールさと、息子の今後の人生を憂えていた親心は背反している様に見えて、高松目線で考えると納得出来ます。恋は盲目というより、高松は好きな人を理解したかったろうなと思います。ルーザー様は高松を香川の人達より深く理解した初めての人だったでしょう。二番目はハレかキンちゃん。


ルザ高なルーザー様はこんな感じかなと

■ルーザー様が冷たいのは「極めて徹底した科学的思考の持ち主だから」である。(←面倒くさがりでもある高松には十分それだけでも敬愛の対象になる。)
■「鳥は鳥」というか、実験用のマウスならマウスの性質がてんでんばらばらじゃ話にならない。(※ハレは態度でルーザー兄貴に「このインコは俺の可愛がっているピーコ(仮)だ」と主張すべきだった。)

■ルーザー様が「個別の愛」に気が付いたのはいつだったのだろう。「兄弟とその他の人間」という区分はミツヤがいた頃からあったろうし、「不審者ジャンにたらし込まれている弟のサビをどうかしないと」との考えは正しかった。

ジャンの死・サビの自傷はルーザー様を死に走らせるには弱い理由である。ジャンサビの結末と、「南国」を貫くはずだった「父と子」の物語はマジックとシンタローが受け持つはずだった。ルーザー様は弟の彼氏とは無関係であるし、ジャンが死んだくらいでルーザー様は動じない。

ルーザー様がショックだったのは、主犯のマジックから下手人の自分が認められる所か切り捨てられた事だった。だから、高松はマジックを許さない。高松がマジックを許さないのは「肉親のルーザーを救わない」からではなく、「ルーザーの功労を認めない」からである。



サビがバカみたいに「息子も生まれるのに」と口走り、ルーザー様を止めようともせず、自分の愚かな痴情が騒ぎの直接の原因なのに、案件を他人事の様にわめいている。

ルーザー様は、マジックが「ガンマ団のためになりふり構わず働いてきた自分を認めないなら、自分に連なる高松と、高松と2人で育てるはずだった新しい命が、今後ガンマ団でどうなるのか」が想像出来て泣いて苦しんでいたのに。

南国ラストで蘇ったルーザー様が、「もう誰も傷つけたくない」と言いながらも、高松とキンちゃんには自らアクションを起こしたのは何か意味深です。

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