■肩書について考えていました。自分は博士号は持っていません。学士どまりです。文学部出身で在学中、博士、修士課程はとらないで学部だけ卒業しました。高校生の時、文学部進学を選んだ時点でギャンブルというか、就職に絶対不利と言われる歴史学を専攻したので、とても学部より上に行く気持ちの余裕はありませんでした。自分は学士でいいです。(よく教授は卒業させてくれたと感謝する、ぶっちゃけ院に進む頭はなかった。)
そんなわけで、理系でもない自分は肩書や資格等とは無縁の仕事をしています。幸い真面目なら何とかおいてくれる職場なので有難いです。看護師の方、保健師の方と働く事も多いですが、誇り高い職業の方達なのだなと尊敬します。医療系は日々進化するので常に勉強なのだとおっしゃっていました。
■肩書と言うと文学士という趣味的なものしかない自分なので、世の中の色々な肩書については辞書的にしか分かりません。普段一緒にお仕事をさせて頂く方達はそういう肩書だから偉いとかすごいとかではなく、内なる何かを持っている方達なので、後から「そういえばあの方は何々士だったな」と思うくらいです。
肩書に恐れをなしたり、強い憧れを持つのは自分でもあります。仕事でお医者の仕事に触れる時は、流石「お医者様だ」と思う時もあります。でも医者だからすごいのではなく、医者たる仕事の出来る方だからすごいのだと思います。
・・・・何が言いたいのかと申しますと。伝え聞く所、南国&PAPUWAの原作者は肩書が大変お好きらしいという事と、肩書が好きな割に肩書の内容はちっとも気にしないのだなという事です。総帥とか総統とか派手そうな肩書は大好きでも、立体的でないというか、ボスと子分という見方しかしていないなと思いました。ボスと子分という関係だって十分面白い作品になり得ると思いますが、まあその・・・。キンちゃんはいい博士、いい上官になるだろうと思います。
以下はキン高雑感です。
■南国で目覚めたキンちゃんが荒れていた時。高松は怒りで心が一杯のキンちゃんに殺されに行ったのかなと思います。グンマに何も言わないで言ったのは、サビがいるから、今後の事は家族で考えて欲しいという意味だったのかも。サビなので高松の自殺行為なんてどうでもよく本気で茶化しますが。
グンマに何も言わずに去る高松は、昔ルーザー様から同じ様に意味深な態度で去られたのかもしれません。高松なので残されたグンマが寂しくないように、「私の気持ちは本物です」と言い残します。グンマから格好よく去って、愛しいキンちゃんに殺されるのを高松は望んでいたと思います。
■高松はキンちゃんに本当の事だけサラッと話して、眼魔砲なり素手なりで死を賜るつもりだったでしょうが、キンちゃんは「怒っている」というより「寂しがっている」状態に近かったです。目さえ覚めれば、体さえ自由に動かす事が出来れば、父からシンタローの様に愛されると思っていたのに、みんなで無視するから。
高松はそこまで読んでキンちゃんに近づいた訳ではないし、今どういう気持ちでキンちゃんがいるのかは、ちょっと分からなかったでしょう。なので、まずは荒波の様なキンちゃんの力にひざまずく事を選びました。通りすがりのガンマ団員くらいの扱いでサッと事を運ぶつもりが、この子の泣き顔を見たら自分も号泣。
それこそキンちゃんの求めていたものだと思います。何冊かの本でも書きましたが、キンちゃんは自分を見て欲しかったのだろうと思います。南国後はきちんと仕事を持って働き出すキンちゃんですが、「認めて欲しい」欲求を整理出来る様になったのでしょう。高松の暴走しがちな愛も、いいもんだとキンちゃんについてなら思えます。 |
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