madeingermany

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...... 2014年04月23日 の日記 ......
■ お酒とキンちゃん   [ NO. 2014042301-1 ]
明暗、行人と読んでいたら三四郎が読みたくなりました。三四郎自身の身の上には何も起きない様な小説ですが、三四郎が「素朴な地方人」である事は特筆されていいと思います。高慢で金持ちの都会人男性として代助、須永、津田と続くので。三四郎に「故郷を背負ってきた」という気概みたいなのはないので、「孤独感」を出すための地方出身設定だと思います。(三四郎以降の男達の孤独の理由はニート、姦通罪のため、性格、被害者意識、若さゆえ等結構色々ある)


ここは日誌ですが地に足が着いていません。「退職したら温泉地にマンション買って優雅に過ごす」とかたまに本気で考えますが、そんな東京・京都・神戸・熱海・湯河原等に次々家を持ち、夫人・恋人、友人、若い女中達と華やかに暮らしていた谷崎みたいな生活、今の自分の貯金のペースで出来るはずがありません。

(谷崎源氏は谷崎が生活費を稼ぐため始めたとも聞く。刺青の頃から谷崎は超ヒットメーカーだったんだなと思う。稼ぐ文豪と言うか、漱石の様な四角い「自己救済」を目指すのではなく、自他共に「面白いもの」を創造出来る谷崎はすごい。颯子の足の描写とかさぞ書いていて楽しかったろうと思う。当時はもう口述だったらしいけど。)

「昔だから女中さんのいる家は珍しくなかった」としても、今でも豊かだと「お手伝いさん」のいる家があるそうです。引っ越しは創作意欲を高めるそうで、江戸時代の浮世絵画家は三ケタ近く引っ越しをしたそうです。漱石も結構転々としています。三国志で確か曹操が「居は気を変える」とか言って、新しい宮殿を建てた場面があるんですが、曹操となると部屋の模様替え如きじゃ済まないんだなと思いました。

引っ越しも台所太平記みたいな生活も出来ませんが、気分転換に今度上京したら、我孫子まで足を延ばして唐揚げ蕎麦を食べてこようと思います。上野から40分くらいで、夜遅くまで開いているそうなので同人誌即売会後でも行けそうです。成田線か常磐線で行けるそうで、常磐線に載れれば初常磐線です。



疲れているのに、疲れているからキンちゃん雑感です。生まれたばかりのキンちゃんのお金の感覚は、高松が身に着けさせたのだろうなと思います。目覚めたばかりの頃、マジックに溺愛されるシンタローを羨んでいた部分もあったとすれば、「遊園地まるまるシンちゃんのもの」とかいう感覚を、キンちゃんが誤って夢見る可能性もあるでしょう。

金ばっかかけたって幸福を感じるとは思えないんですが。高松なので「達成感」「奉仕の心」「清貧」「貯蓄」等をキンちゃんに教えたんだろうなと思います。一緒に市井のスーパーマーケットに行ってみたりとか(流石にないか)。・・・お酒が嫌いじゃないキンちゃんが、高松の隠居先としてワイナリーを葡萄畑付きで買おうとして、高松ともめそう。

(荘園一個買ってもらうなんてされれば、高松はブルボン朝のフランス王の愛人みたいな生活だ。高松とするとキンちゃんを尊ぶ事はあれど、キンちゃんにお金をそういう風に使って欲しくないので、こってり絞りにかかるんだろう。何故高松が喜んでくれないのか飲み込めないで迷うキンちゃん。「大人が他人の金で好きに暮らすのはよろしくない」とだけは伝わったかな。)


■今冬、湯沢に行って来た。湯沢とくればお酒と温泉。キン高のデートコースには最適。キンちゃんがお酒好きな方で、高松が湯治していそうだから。
■問題はどっからどう見てもデートに見えなくて、「就職祝いでお母さんを温泉に連れて行く孝行息子」な事だ。越後湯沢駅構内の日本酒のテーマパーク、ぽんしゅ館で「そんなに飲んではいけません、もうご飯ですよ」と真剣な顔でキンちゃんを諭す高松がいたら、立派なおかんだと思う。

ルーザー様の存命時も、研究に暗殺に忙しくて食事をおろそかにするだろうルーザー様に、今のキンちゃんに対して同様おかんの様な事を高松はしでかしたと思う。差し出がましい事を云ったと赤面して謝罪する高松に、意外そうな顔をしたルーザー様がどう出るのか知りたい。

または苦学生の高松に、ナイフとフォークの使い方を教えるルーザー様とか。高松はグンマとキンちゃんにマナーや一般常識その他を教え込んだと思うけど、ある種の几帳面さはルーザー様譲りかも。

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