madeingermany

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...... 2014年04月24日 の日記 ......
■ 高グン   [ NO. 2014042401-1 ]
秋頃に、磐越西線に乗ってこようと思います。郡山から会津若松までは数年前に乗った事がありますが、今年は郡山から新津まで抜けてみようと思います。先月新津駅を通過してみたのですが、この辺の鉄道とくれば新津駅だよなと思い下車したくなりました。グンマ〜福島〜新潟〜グンマと鉄道で一周してみるつもりです。

グンマから鉄道で一周するとなればグンマ〜米原(または軽井沢)〜直江津〜越後湯沢〜グンマか、前述のルートです。軽井沢は新幹線なら簡単に行けますが、鈍行だと本数が少なくちょっと大変です。



■疲れていますが、文章を書かないと頭が混乱します。昔、谷崎の様な暮らしに憧れていました。文章を書く毎日で、日本庭園やきれいな着物、美味しい御飯を楽しみながら「作家」な生活。作品でお金を稼ぐなんて無理だと悟り、趣味として文筆を楽しむ事にした今は、普通の勤め人の生活です。同人誌を出すのが楽しいです。

(大学生活を楽しむと決めて羽を伸ばしたものの、一年程で将来の不安を感じた。文学部在籍って時点で、何か別に考えておかないと卒業時に就職できないかもという不安があった。)

・・・谷崎や康成、荷風、漱石が好きなんですが、いずれも自然主義ではないと思います。高踏派とか余裕派と呼ばれていた方だと思いました。当時、華やかだったろう文壇から出ていた小説を自分はあまり知りません。谷崎の知人、漱石の門下生とあれこれ名前は浮かんでも、数を読んでいません。


■谷崎の「作り物」的な作品が大好きです。変態だマゾだ足フェチだと言うのは彼自身が選んだ事です。当時大人気だった自然主義というと、フランスのものではなく日本の物だと、ひたすら卑近なものを書き集めた様な印象で、内容が切実過ぎて読みにくいです。

「一面識もないカフェの若い女性店員を自分の家に住まわせ、教養ある女友達として再教育し、旧来の日本の夫婦像から一線を画した男女として暮らす事を夢見る男。男が求めていた誘惑的な女性に彼女は育ち、周囲の男性達も巻き込んで、毎日が乱痴気騒ぎになる」・・・なんて話、痴人の愛ですが、谷崎の「作り物」でなくて何だろうと思います。谷崎に騙されるかの如くページをはぐるのが、最高に楽しいです。

(全然関係ないけど。高松の思い通りの、コントロールしやすい甘えん坊で、自分から友達を作って遊びに行かない様な子に、自ら時間をかけてグンマがなったとしたら。キンちゃんが目を覚ましたと同時に、高松から父へ自分が「返却」された事に怒りを感じると思う。

痴人の愛がラブストーリーたり得るのは、譲治とナオミの感情のやり取りが物語の最後まで続いているからであって。高グンはラブストーリーではないと思う。高松にはヒロインの自覚はあれど、自分がヒーローでもある自覚はなさそう。)



■高グンについてです。高グンのグンマを思うと、「私ストーカーされて困っているんです」と警察に駆け込むも、「貴女もまんざらじゃないんでしょ」と言われて泣きを見る被害者を思い出します。今でこそ痴漢やセクハラは犯罪として認知されていますが、昔は泣き寝入りするしかなかったんだろうなと思いました。

グンマがマジックに被害について訴えても、「でも高松じゃない」と流されそうです。キンちゃんに相談しても、ゼロ歳のキンちゃんにそんな難しい話分かりません。「よく分からないが嫌なら嫌と高松に言え」とくらいしかキンちゃんも言えません。

(ルーザー様を失ったばかりの高松に、「残されたルーザー様の御子息と私」以外の物が見えていたはずもなく。高松はキンちゃんに「お父さん」を与えるためなら、何も知らないグンマを不幸で孤独な子にする事くらい何でもなかった。・・・グンマの意思を尊重しないのが高松の基本方針の様な気がする。

グンマは高松の紫の上でも何でもなかったというオチでいいんだろうか。グンマとキンちゃんを紫の上と女三宮に例えてみたいけど、それだと高松が、猫のせいでキンちゃんを誰かに奪われる話になるのでちょっと無理。高松に源氏は無理というか、六条御息所みたいなのが高松だし。一件知性的な雰囲気だが実は誰よりも激情家。)

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