madeingermany

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...... 2014年05月13日 の日記 ......
■ ルーザー様   [ NO. 2014051301-1 ]
■独断と偏見です。亜美ちゃんの描く漫画の男性達を思うに何故彼等は「優秀な父、兄、従兄弟、叔父等」であって(※サビとシンタロー、キンちゃんとグンマみたいな感じ)、「私の素敵な恋人、旦那様」でないんでしょう。「そんな男性を生涯の伴侶にする幸せな女性」は亜美ちゃんが描きたくないんでしょうか。

竹淵が20年も経ってパプワを読み直して、二次創作を始めたのは、「優秀な科学者にしてごついおっさんなのに中身は普通の女性」というアンバランスな高松に安堵を求めたからです。男性が描いた男性は読みにくい時があります。亜美ちゃんが「女性・乙女」に喜んでもらおうと南国を描いたとは思っていませんが。

(というか、亜美ちゃんの作品における「意図」は分かる方の場合が少ない。チャン5で伊達が早々に亡くなっているけど、エドガーがその後立ち直るはずないだろうと思う。)


■今、鉄とくれば宮脇氏という事で氏の文章をいくつか読んでいます。豊富な鉄の情報や、知的で読みやすい文章がいいなと思うのですが、「鉄は男性のもの」「女性はお呼びじゃない」という匂いを感じます。

子供のいる女性が何十時間もかけて鉄道旅行なんて出来るはずもないし、家事・介護・夫の世話を骨惜しみしない女性達がいるから、男性は手間と時間のかかる「鉄道趣味」が楽しめるのであって。女性は地図を読めないとか物が分からないとか、神経が足らないとか好き勝手言う男性は嫌だ・・・とまでは思いませんが、男性が自分の理想を貫く時はそんなもんでしょう。

亜美ちゃんの描く男性は、どんなに嫌な部分を持っていたとしても「女性の至らなさ」であって、「男性の欠点」ではありません。高松とてどんなに薄情で傲慢で人間味の無い部分があろうとも、「女性に分かる」嫌さです。(亜美ちゃんの描く漫画の内容が明確さを欠く場合を除き)高松の事は「何だか分かる」気がします。



■ルーザー様の生涯 大雑把に

■誕生〜4歳 あんまり会えないパパとマジック兄さんと暮らす。実はコタ同然に幽閉されている生活っぽいが兄さんと一緒なので気にしない。

■4歳〜12歳くらい あんまり会えないパパとマジック兄さん、ハレ・サビと暮らす。入学した士官学校?でフェンシングをする。ダーツ、チェス等もたしなむ。攻撃的な性格が徐々に形成される。パパを失う。

■12歳くらい〜中学生くらい? 大人びているルーザー様は総帥のマジック兄さんを手伝い、ハレ・サビを自分なりに守ろうと決めるも勝手が分からない。ミツヤに教えを乞い、暗殺者に。肉親、亡夫の部下等を手にかける。罪悪感なんて青の一族に生まれた以上、持っていても足手まといになるだけ。ミツヤ死亡。

(※この時期で兄弟と自分のぬぐえないキナ臭さを知ったルーザー様。降りかかった火の粉を払いながら、自身への冷厳さも身に着けてしまったのでは)

■高校生くらい? 個別に対象を暗殺していくより戦略的な何かを欲したのか、科学者として名を馳せる。ハレは入隊し、サビ、高松入学(多分。高松は義務教育を香川で済ませていそう。野望に燃えて四国からガンマ団まで来た高松が恋に落ちる展開に)。

■大学生くらい?〜23歳 高松の指導。どういう切っ掛けか「父親」になる決意を固める。息子の顔を見ないまま自死。



余程の幼馴染同士でない限り、大抵は成人後に知り合った人を伴侶にする場合の方が多いと思うので、高松は「ルーザー様には大切なご家族がある」と思い詰める事ないと思うのですが。シンタローのサビ、コタへの傾き方、マジシンの激しさ、グンマの「家族」へのこだわりと思うと壁は厚いです。

(キンちゃんは「他人」を気遣い、愛する心構えが出来ていそう。マジックやハレ、サビに一族の子供として愛される事を望んでシンタローと分離したのに、無視されまくった経験が響いているのか。

「一族だから家族、家族だから好き、好きだから僕を好きになって」というグンマの願いをキンちゃん否定はしないけど、陰で「一族外」の高松を慕っていそう。パパの選んだ人だから。一族の人間は生まれながらの大事な者達だが、お前は父と俺が選んだ大好きな人だって高松に言ってくれないかな。)

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