先に気楽な事を書きます。谷崎訳の源氏を読んでみようと思います。桐壷の段を少し読んでみましたが、まさしく谷崎の源氏だなと思いました。谷崎は好きでよく読みますが、ボリュームのある源氏は読んでいませんでした。女性的な観点が高松っぽいので読もうと思いました。
■高松は好きな相手には尽くす方。口も達者なので、一緒にいるとうるさそうです。(素はそんな感じなのに、ルーザー様の前では借りてきた猫だったなら恋って怖い。素がそうだというだけで、キンちゃんにはよき家庭教師でもある不思議。)
高松がうるさいので、「少し黙れ」というキンちゃんと、黙っている高松。2人で黙っていても、飲み物や食事を出してくれたり、仕事の手伝いやら、ちょっとした心配とか、かえってダイレクトにボディランゲージで来そう。
(「負けた」「失敗した」「高松の策にはまった」とキンちゃんは思うだろうか。一見従順に振る舞う様に見えて、案外目上にも我を通すのが高松では。自分じゃうまい事やった気でいても、そんな甘えが通るのはガンマ団に残るルーザー様の思い故じゃないかと思う。)
キンちゃんも「キンタロー様」と呼ばれるから自分はキンタローなのだと思うわけで、高松がじっと黙っていると、高松が目で追っているのは、昔の亡父の姿なのか今の自分なのか混乱しだしそう。そんな本をスパークで出したいです。夏新刊はもう項数が増えてしまったので。
■グンマ雑感です。キンちゃんは高松と出会ってから(=嬰児以来の再会してから)、高松の体を包むかの如き、亡父の思いみたいなのを感じ取ったと思うんですが。グンマは20年以上高松の側にいて、実父と思っていたルーザー様の様子などを想像する事はなかったのでしょうか。
南国の描写を見る限り、ルーザー様についてかなり適当な情報しかグンマには与えられていなかった様です。マジックはルーザー様を忌避し、ハレ・サビはグンマと疎遠そうなので高松が口をつぐんだら、グンマには何も伝わりません。
■高松は南国で、口で言う程グンマを「ルーザー様の息子」として遇していなかった気がします。冷淡なのも高松の特徴として、亡父についてグンマが食指を動かさなかったとしても、口を利こうと抱き合おうと一緒にいようと、高松がルーザー様の事をグンマに対してはおくびにも出さなかったなら、やっぱり高松にとってグンマは、「憎いマジックの息子」だったんだろうなと思います。周囲は派手な演技であざむけても、高松自身の気持ちはどうにもなりません。
キンちゃんにしか触らせない高松の体温があるなら。南国の愛すべき高グンは何だったのかと最近思います。グンマとシンタローを交換した時、高松は40歳50歳になってもまだ自分がグンマ達の側にいるなんて、想像も出来なかったのだろうと思います。それくらい、ルーザー様の死が高松に絶望をもたらしたのだろうなと。
■高松を同期の桜と呼んでくれるハレが好きなので、以下はちょっとだけハレ雑感です。
■ハレこそ青の一族って感じがする。ストームのせいだろうか。(ライって読者サービスと言うより読んでいてこっちが小馬鹿にされている感じがする。)
「自由になりたくて暴れるけど結局、力のある肉親の金と地位の縛りの上での未熟な暴れん坊」「家族の縛りを気にしてか遠くに行きたがるけど、結局甘やかしてくれる肉親の側がいいらしい」というのは、ハレ自身の特徴なのか亜美ちゃんの何かがハレに移植されたのか。
■金でも地位でも権力でもなく、ハレらしさというものもあると思うけど、南国〜PAPUWAで好きな相手がコロッと変わっているので男を下げた気がする。南国でもPAPUWAでもハレは目立つけど脇役なので、誰を好きでいようとハレの自由なのだけど、これまた亜美ちゃんの何かが塗りつけられた感じがする。
■高松もハレの事を悪友くらいには思っていると思うけど、コロコロ「好きな相手」が変わるハレの性格を知っていたら、高松は友人以上にはならないかもしれない。ハレは乱暴者でもある種の誠実さはある男だと思うので、亜美ちゃんのアバターに時々されているのが不憫でたまらない。そういうのハレだけじゃないけど。 |
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