■宮脇氏の本を読んでいます。新幹線の駅を擁する高崎、郡山そして恐らく大宮も、「旅情がない」と結構両断されています。宮脇氏の頃の路線や車両はなくなったものもあるので、近年鉄を知った自分は、宮脇氏の主張を完全には分からないかもしれません。高崎、郡山、大宮そして新幹線そのものが自分は好きです。・・・泣きたかった時、彼等に「ここで泣いていいよ」と言われた気がしました。（石を友にしていたアラシヤマを他人に感じない。）
切符さえあれば誰でも平等に分け隔てなく扱ってくれるのが電車のいい所で、愛しても自分のものには決してならないのが鉄なんだろうなと思います。駅や車両を個人で持っている方は少ないと思いますし、乗客として普通に接してこそ長続きする恋人だと思います。（ホームでの撮影や車両観察はとても困難で危険。自分は機械に弱いので撮り鉄の方はすごいと思う。）
■毎日妄想ですみません。両親に子供がする定番の質問の一つは「どうしてお父さんとお母さんは結婚したの？」だと思いますが、ルーザーさんちの場合はどうなのかなと。
劇中通りの南国の場合、グンマは高松に若い頃の話なんて尋ねなかったと思います。マジックはルーザー様の「仕事ぶり」を忌んでいたと思うので、グンマの周りではルーザー様の事はタブーだったのではと思います。ミツヤを自分の思い出から抹消させていたマジックなので、ルーザー様も同じようなものでしょう。
マジックはルーザー様をタブーにしたとしても、高松がルーザー様の事を忘れるはずない、グンマも当然亡父に関心があるはずと思いきや。グンマの性格だと「伯父様は高松より上」との認識故に、「伯父様が触れない話を僕がほじくっても無駄に怪我する」と悟ったのでは。
■ルーザー様が生きていた場合、または南国後にキンちゃんが落ち着いてきた時、キンちゃんは高松に父との事を聞くと思います。疑念や不信、好奇心じゃなくて「いい事」を聞きたいから。グンマの場合興味があっても、高松から「貴方が聞いてどうされるんです」と言うオーラを感じていたのかも。キンちゃんの場合は「貴方がお望みなら話して差し上げたい」感じ。
「私はお父様にお勉強を教えてもらったんですよ」と少し恥ずかしそうに高松は言うんでしょうか、キンちゃんだけに。高松が照れているから、おのずと「この話は俺と高松と父さんだけの秘密だ」と分かってくれるキンちゃん。
グンマ雑感です。
■南国アニメのグンマは男らしかった。南国アニメのシンタローがさわやかな好青年だったのに対し、アニメのグンマは「高貴なインテリ青年」っぽかった。中原さんの演技もあったと思うけど、シンタローの格闘技＆眼魔砲と、グンマの珍発明の数々は対等のものだったと思う。
その後恐らく高松の登場のせいでグンマが幼女化し、「高貴な科学者青年」が「お菓子大好きの甘えん坊」になった。グンマは対外的にはルーザー様の息子だとされていただけの青年らしい凛とした所も見せつつ、爺や的な存在の高松には陰で甘えて頼ると言うのならよかったけど、何故か非戦闘員化するグンマ。
高松の存在意義を「グンマの世話」に絞ったからグンマが変容したともいえるが、「爺や」がいたくらいで青年が幼女になる変化が起きるもんだろうか。むしろグンマは貴族的な態度で、「じい」の高松に指示を出していいんだが。（南国以降のキンちゃんがそうだったりする。高松も一個一個自分の責任と判断で世話を焼いて差し上げるのは楽しいけど、ビシビシ上から命令してくれる方も喜びそう。）
■南国＆ＰＡＰＵＷＡはファンタジーなんだから何でもいいじゃないかという事もあるけど、ファンタジーなら地名一個人名一つに対してもしかるべき思い入れや細かい設定が欲しい所で、結局「こっちの世界」の感覚・常識を劇中に混ぜ込んで行かないと読めない。
グンマ得意の発明にしろ、亜美ちゃんにタイムボカンシリーズを我流にしたイメージしかないから、おかしなことになる。タイムボカンはタイムボカンで、作品内に統一したイメージや価値観があるから独自のメカが出せるのであって、タイムボカン程歴史ある内容があるわけでない亜美ちゃんの世界に、いきなり短絡的に輸入してどうなるものでもない。
グンマの発明が、「暗殺者として名を馳せた屈強な男達が本気で嫌がる程低い性能とデザイン」であるかどうかは別にいいと思う。むしろ屈強な男達でないと、グンマの発明の被害を受け止めきれないので、アラシヤマやミヤギ達がグンマの発明に苦労するのは仕方ない。
■疑問なのはグンマが自身の発明の危険性を分かっているのかどうかだ。被害に巻き込まれるのは世話役の高松くらいだとか、たまたま不幸にも発明が爆発したとか、ギャグだからビルが倒壊したとかならグンマは凶器を乱造していてもいいと思うけど、弟であり、先日まで寝たきりだったコタを巻き込むってどうなんだろう。
ＰＡＰＵＷＡでアラシヤマがグンマの潜水スーツを着て島に向かったが、本部に帰る時は同じスーツを着てコタを抱えて帰るつもりだったのだろう。アラシヤマだから「バカ息子のせいで死にかけた」と愚痴って済むけど、コタにグンマの発明のせいで万が一の事があれば、グンマはいいんだろうか。 |
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