■PAPUWAで変だなあと思った事の一つは、「グンマとキンタローが高松に反抗期を迎えた」事です。(生まれたばかりのキンちゃんと、成人して随分経つグンマが同時に反抗期って?グンマが高松への仕返しに、最近高松が心奪われたキンちゃんを巻き込んだだけでは。)
そろって大人になったキン・グンの親世代への漠然とした反発に、他人の高松が便乗してガンマ団から隠居したというならいいんですが、ハレの言いぶりだと高松がキン・グンの親みたいです。高松は2人の親同然と言われますが、高松の立場はキン・グンよりはるかに下です。英国のお屋敷にいそうな家庭教師みたいなものと思っています。
■キンちゃんが自分から高松と距離を取る様になったと言うなら、小学校に通い出した子供の様に愛らしいし、ルーザー様と高松の関係の肯定も出来るので、解釈に妄想を含みますが疑問はありません。「もう俺は何でも一人で出来るぞ高松」と言い張る1歳児キンちゃんと、そうですねと言いながらキンちゃんにハンカチを渡す高松とか。
何故グンマは実父、叔父2人がありながら反抗期を高松に向けたのだと思いました。
(グンマが高松とのねじれた過去を消したかったのなら、反抗期と言う可愛らしい響きが合わない。南国後多少の権力を得たグンマが、権力を誇示する最初の相手に高松を選んだのなら、反抗でなく復讐だったと思う。)
■グンマは結局マジックの非道に何も言えない、何も出来なかったのだなと思え残念です。マジックにグンマが何を出来るとかじゃなくて、シンタローなら「新しいガンマ団を作る」、キンちゃんも「仕事や研究を頑張って父さんや母さんを越える」とか思っていそうです。
グンマは現状維持どころか、衰弱しそうな程寝たきりが続く幼い弟から、献身的な主治医を兄である自分の見栄で遠ざけるという過ちを犯しています。南国の高松なら、コタの容体や恩人の息子であるグンマへの「誠意」を盾に、グンマの見栄に屈しなかったと思います。
キンちゃんと出会い、まざまざとルーザー様への思いをグンマに見せてしまった後の高松は、もう恥も外聞もなく、自分が中枢からいなくなる事でキンちゃんが伸び伸びと御一族と親しめる様にと思ったのでしょう。自分とグンマが冷戦じゃ済まなそうなので隠居した高松、隠居先まで時々追ってくるキンちゃん。
■以下は昨日に続き高松と言う変態についてです。グンマには「浮気した変態」である高松の支持率って急落してそうです。
南国テレビアニメの高松を見た頃から高松が好きでした。今思うと「女の子でも分かる感情表現」を取る43歳ナイスミドルが高松医師でした。シンタローがグンマにハグしただけであんなに怒る高松が可愛かったです。ギャグの域と言うか、大人の男のジェラシーってもっと分かりにくいものだと思います。
■「グンマ様は私のものです」と態度に出す高松が好きでした。グンマの場合、意欲を向ける仕事と言う仕事がないので直にグンマを「愛する」「可愛がる」「世話をする」高松が好きでした。親に無償の愛を注がれる子供の様な微笑ましさが、南国の高グンにはありました。高松が変態だろうが多忙だろうが、ある意味一人ぼっちな男だろうが、グンマは高松に満足していたと思います。
キンちゃんの登場で、「自分にいつも堂々と好き好き言ってくれる高松」ではない高松。もっと楚々とした女っぽい高松の姿をグンマは知る訳で。
■どちらが高松本来の姿であるとは言えませんが、高松はルーザー様に直接嫉妬を向けた事は少なかったと思います。
「弟であるというだけのサービスより、貴方のために頑張る私を見て」「そんな方法で息子を得たいなんて、私が女性であったなら産んであげるのに」「暗殺でも何でもするから私を見て」なんて、高松は思えどルーザー様にはおくびにもみせなかったと思います。無言でそんな空気、研究所内に漂わせていそうですが。
恋する気持ちに正直になれなかったというより、嫉妬に狂う自分の姿をルーザー様に見せれば嫌われると思ったのでしょう。「部下」「後輩」としてだけ忠実であろうと思っていたと思います。高松なりの自衛だったと思いますが、もしルーザー様も高松を憎からず思っていたなら、お互い苦しかったかもしれません。
打開する意味も兼ねて、プロポーズに近い意味で「キンちゃんをもうける」話を高松に切り出したルーザー様とか。無事ルーザー様、キンちゃん、高松の三人の暮らしが始まっても、「私なんて」と高松は言いそうなので、そういう訴えは聞かない事にしたルーザー様と、高松に懐くキンタロー坊ちゃん。 |
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