madeingermany

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...... 2014年06月25日 の日記 ......
■ 高松へグンマから   [ NO. 2014062501-1 ]
■PAPUWA雑感です。あるサークルさんの視点をお借りしています。リキッドを見ていると、イソップ童話のカラスを思い出します。「鳥の王様を決めるコンテストに、周囲の綺麗な鳥達の抜け落ちた羽を拾い集め、体に付け出場したカラス」の話です。カラスはコンテストに優勝しそうになりますが、化けの皮が剥がれ元のカラスに戻ります。

PAPUWAでリキッドに、南国のあらゆるキャラの美味しい所が寄せ集められましたが、当然実りません。「美味しい所」って個人個人の相当の積み重ねがあって美味しくなるのであって、継承するにせよ相応の描写が要ります。破綻は免れません。(リキッドの話が描きたいのなら、リキッドを主役に別の漫画を描けばいいのに。)

■ジャンは南国後科学者になんかに、ならなくてよかったと思います。科学への愛も、人類への献身の心もないジャンが科学技術なんて得たら世界は滅びます。どうせ、グンマからネタを奪ってジャンに擦り付けただけの事なのだから。ジャンは島でサビと自然人の暮らしをした方がよかったでしょう。サビは野生生活を嫌がるでしょうが。



・コタとリキッドの無関係ぶりは見るに堪えない。コタはリキッドを奴隷としてあつかい、リキッドは「迷惑な子供」としてコタを見ている。青の一族の心を許せない男に対する接し方はそれでいいと思う。上から目線が普通の人達。リキッドも「臭いものにふた」の姿勢を取りたいならそれでいいと思う。

・問題なのはコタが自然に成長してPAPUWA世界の役者の一人になっていったのに対し、リキッドが神格化の一途な事だと思う。神格化される様な男が、健気な女子高生にあんな失礼にも程がある態度するんだろうか。




・後期のソーちゃんとリキッドのやり取りも、リキッドが一方的に説教じみているだけなので、目がソーちゃんばかり追う。「親から冷たくされ閉じ込められていた子」であるソーちゃんにリキッドが何かしてあげたって言うなら。PAPUWA冒頭の「自分はコタローに関わりたくありません」という態度は何だったんだ。

・実子を一室に何年も閉じ込めるマジック(※マジックも同じような幼児期なんだと思うが)に、自分の子を預けるリキッドの父もどうなんだろう。リキッドが神格化されるだけの男なら、ガンマ団にいた頃、コタを助けようとかしなかったのか。

・「一人で閉じ込められていたソーちゃん」の話が、本来コタのエピソードたり得たのなら。リキッドに「最初はコタローに振り回されるだけだったが、徐々にコタの力になろうとした」描写が必要。そんな描写はない。つくづく5W1Hの見いだせない漫画だと思う。リキッドは別の漫画として切り離し、別個コタの周囲が自浄していく話が読みたかった。




■以下は南国後半のグンマ、高松(&キンちゃん)雑感です。キンちゃんは「目覚めたら側に誰もいなくて怒っている子供」だと思うので、「ママが貴方を一人にしてごめんね」と高松がなだめている状態です。高松と一緒。


・グンマがアスにぶつけた啖呵、放った眼魔砲は本来高松へのものだったと思う。本当の家族でも反発や嫌悪はあると思うけど、家族も友達もいなかったグンマには、「僕は高松のオモチャにされている」という怒りが長年積み重なっていたと思う。

・マジックの血が流れるグンマにしては、眼魔砲が外れた上にアスを殺せないのはおかしい。キンちゃんは「俺のせい」と言うが、グンマが無意識にそらしたのだと思う。嫌う相手すらいなくなる孤独への恐怖がグンマを襲ったから。

・グンマは小さい頃から、高松が自分に何か大事な事を隠しているのに気が付いていたと思う。高松の壁を崩す力はなく、高松の意に添わない事をすれば、高松は迷わず自分から去って行くだろう恐怖もあった。

・グンマのアスへの眼魔砲は「殺したいくらい遠ざけたい高松なのに、高松がいなくなるのも怖い」という葛藤の形なのかもしれない。自分が高松から、おふざけ程度の存在に扱われても、オモチャ同然でも、高松に言い返す事も彼から逃げ出す事も出来ないグンマそのものなのかも。

(※高松がその後数年ガンマ団を留守にするのは、グンマが理由ではない。)

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