■セーラームーン20周年です。もう少し南国がテレビ放映されていれば、プリンス・デマンドとルーザー様がほぼ同時に楽しめるという、すさまじい事になっていたと思うと感無量です。どっちかというとルーザー様はプリンス・デマンドというより、サフィールに立場は近いですが。
■以下は南国&PAPUWA雑感です。数か月前のグッドアフタヌーンの読み切りの高松?、デジャブを感じると思ったら、らんま1/2の東風先生でした。かすみお姉ちゃんが好きで、いつも骨格標本と一緒に出て来る先生。なので高松?が骨を持っていても何とも思わない・・・わけなかったです。(ごめんなさい東風先生)
そんなこんなで、多分読んでて傷つく事しかない南国&PAPUWAについて。南国テレビアニメ以降は、誰得とか読む人を選ぶとかいう以前の崩壊ぶりです。
パプワくんの世界が好きなら、「どうしてこんな事に」と悲しむし、普通にアニメを視聴していた方なら読んで言葉を失うでしょうし、好きなキャラでもいようものなら、コミケで本を出したいと思うくらい、悩んで苦しみ、頭に色々浮かぶでしょう。
(※苦しい事だけでもなく、あんな話でも先に進んだから、高松にウソ偽りを脱ぎ捨てる覚悟が出来たんだなと思いました。やっぱりグンマと高松のやり取りのわざとらしさには、理由があったんだなと思いました。チャン5まで行くと無粋なので、PAPUWAで仕事もバカもする高松が好きです。愛するキンちゃんに出会えてよかったね高松。)
・シンタローが帰ってからの南国の何が悪いって、亜美ちゃんの「そんな面倒でつまんない事、このアタシじゃなくて他の誰かがやればいいでしょ。稼ぎと栄光はアタシのもんだけど。」という態度が漫画に丸出しな事だと思う(サビそのもの・・・)。
だから「下僕」的な意味で南国後半やけにキャラが増えた。PAPUWAでも新キャラが多い。亜美ちゃんはちゃんとキャラが動かせないのにやけに人数増やしたのは、「みんなアタシのために働かせてあげるワ」と言う意味なんだろうなあ・・・。
■シンタローの役目って
■マジックの息子である事→キンちゃんが一時的に代行 ■秘石物語の役者→ほぼジャンが秘石物語の主役 ■青の一族の関係者→悪者だけどもうアスがいる ■コタを愛する事→亜美ちゃんがコタに無関心
南国で男らしく活躍するはずだったシンタローに残されたのは、「(亜美ちゃんがそうされたい様に男達から黙ってても)チヤホヤされる」事くらいだった気がします。
南国で面倒くさい事の一つはハレと特戦の登場です。
■シンタローへの愛、ガンマ団総帥である事、青の一族としての何やかやで動きが取れなくなったマジックの代わりに、ハレは登場したのだと思う。ハレは結局マジックの意に沿って動く。
■PAPUWAでしつこくハレとリキッドの出会いだの別れだの、気味が悪いくらいくどく描かれているのは、ハレはマジックの代わり、リキッドがシンタローの代わりだからだと思う。マジシンの出会い、別れはマジックとシンタローの問題なんだが、似た様な事を別のキャラにさせて、事足りたとする頭の(略)な亜美ちゃんだからだろう。
■南国でマジックがしないといけなかったこと、シンタローがしないといけなかったことを亜美ちゃんは描けない。(亜美ちゃんには)面倒くさいし大変だし飽きたのだろうし、人間一人のドラマを書き切るなんて亜美ちゃんにはそもそもムリ。
南国終盤でリキッドが島の美しさに陶酔したり、動物達と出会ったりするのは、シンタローのそうあるべき姿をリキッドになぞらせたのだろう。南国というお話の大事な役目をシンタローからジャン、リキッドに与えるのが亜美ちゃんの狙いだったのでは。
・・・だからPAPUWAの主役はリキッドなのであり、贔屓されるに値する男だと言うのが亜美ちゃんの意図だろうけど、一年以上悩んだ自分がそう思ったのであって、一回や二回南国&PAPUWAを読んだだけでは、シンタローが南国で姫扱いな事や、リキッド神格化の理由なんて分からないと思う。仮に亜美ちゃんの漫画が好きだという人ですら、こんなご都合主義で独善的なカラクリ嫌かもしてない。 |
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