madeingermany

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...... 2014年07月01日 の日記 ......
■ 良い所   [ NO. 2014070101-1 ]
■漱石の彼岸過迄を読んでいます。敬太郎の話はいつもの高等遊民ぶりですが、クライマックスは須永、千代子、高木の場面です。千代子に近づく高木に須永は嫉妬しますが、千代子が須永に好意を示しても須永は迷惑そうです。千代子は苦しみます。

嫉妬は愛ではないとされるのが彼岸過迄の特徴でしょうか。嫉妬して初めて自分の恋に気が付くとかはよくありますし、こころでも似た場面があります。彼岸過迄、行人、こころ、いずれも確かに主人公は嫉妬はすれど恋はしていなそうです。

■主人公達には「好きな人と自分はこうでありたい」というイメージが強くあって、それを汚されると非常に怒るけれど、なら好きな人とやらを主人公達が大事に出来るかというと否です。漱石らしいというか、好きな人?をペットかオモチャの様に扱っているみたいで、ちょっと嫌です。

(※南国アニメの高松のグンマがらみの「嫉妬」を思い出した。高松は「嫉妬」の分だけグンマを愛していたというより、単に状況が自分の思い通りでない事に腹を立てていたのでは。

高松はキンちゃんなら我を捨て愛せるのに。ルーザー様も思い通りにならないと怒る人だったけど、高松も似ている。それじゃあキンちゃんを幸せに出来ないから、高松は考えを改めたのかもしれない。)



■南国&PAPUWAのいい所を挙げます。順不同です。南国でキンちゃんは悪役で出て来たと思うんですが、(自分と高松は)あんまりにもキンちゃんが可愛いので、もうこの子しか見えません。

南国をキンちゃん(とルーザー様と高松)中心に考えれば、一方的にキンちゃんがシンタローを蹴ったりしても「寝起きの悪い子、又は父親譲りのいじめっ子」くらいにしか思いませんが、全体の物語としてはドラマが不十分でしょう。

■高松も「蹴り」は得意らしいので機嫌の悪い時のルーザー様とのやり取りはあんな感じだったのでは。(高松がルーザー様に蹴り返したとは思えないからいい光景ではない。アニメの高松の如く「走って逃げる」のが怒っているルーザー様対策の一つかも。又は高松がキンちゃんにそうしたように「彼の頭に上った血が下がるまで待つ」とか。)


(南国のいい所)

■キンちゃんが目覚めてよかった。高松もグンマをだますと言う悪事を止められる時が来てよかった。
■キンちゃんが高松と会えてよかった。高松もずっとキンちゃんを探していたんだと思う。
■キンちゃんがお父さんに出会えてよかった。ルーザー様も息子の事を案じていたし、キンちゃんには高松がいるから、マジックの周囲でタブーだっただろうルーザー様の事を高松に教えてもらえるだろう。

(PAPUWAのいい所)

■キンちゃんがお仕事しててよかった。高松も安心しただろう(高松はグンマには家族も仕事仲間も皆無で放置だったのに)。キンちゃんが周囲とうまくやっていそうでよかった。
■キンちゃんがやっぱり高松と離れていないんだなと思えてよかった。高松はキンちゃんのためなら引退でも隠居でもすると思うが、やっぱり「家族」は近くにいるのがいい。
■キンちゃんが30後半になっても高松を従えていそうでよかった。キンちゃんが一人前になり、シンタロー捜索も終われば「私はそろそろ」と高松は言い出しそうだけど、キンちゃんに慰留されれば喜んで居残りそう。


(南国&PAPUWAのいい所)

■変態が好きだ。語弊があるが変態と劇中で呼ばれているキャラが好きだ。本音を隠さないエネルギッシュさが好きだ。PAPUWAでマジック愛を標榜し続ける山南さんが好きだ。元ネタの方が好きな方には、高い確率で「あれバカにしてるでしょ?」と怒られると思うが。

亜美ちゃんが元ネタ?の新選組をバカにしているのかどうかは分からないけど、大して新選組は好きじゃないだろうし、大事にする気もないだろうと思う。自分は一般的な新選組も好きだ。



■背景、建物等がきれい。南国の時の自然の背景や、ミリタリー系の物品、建物、乗り物等がいい。見開きで「ああアシさんのお手柄だ」と分かるページがかなりある。昔は「柴田先生はかっこいいシンタローや美しい自然が描けてすごいなあ」と素直に思っていたが、今は(略)。

■声優さんが豪華。リキッドが広樹さんなので、えぐみ、いやらしさを感じない。コタもアニメだと「青の一族だから仕方ないよな」くらいの偉そうな感じに収まった。南国のイトウちゃん、タンノちゃんに始まり声優さんのお仕事が偉大だ。

■亜美ちゃんはギャグ漫画家ではないと思う。大昔のドラクエは素でああだっただけで、意図的にギャグをひねり出せるのなら、もっと自分のギャグを大事にしただろうし、チャン5他で持続力を欠く無駄なシリアスを描こうなんてしなかっただろう。南国初期の頃は色々無理が少なかったのでは。

PAPUWAはエヴァ大流行の後の漫画のはずだが、流行の影響が見られないのは、亜美ちゃんにはエヴァが難しかったという事か。

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