madeingermany

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...... 2014年07月02日 の日記 ......
■ ルーザー様   [ NO. 2014070201-1 ]
■らんま1/2を読み直しているんですが、当時自分の周りでは右京が人気でした。田舎なので女の子らしい女の子が稀有で、男っぽい右京が憧れになったのでしょう。セクシーなシャンプーや、乱馬と両想いのあかねには共感しようとしても幼過ぎて無理でした。玄馬パンダが可愛いとかそんな感じでアニメのらんまを見ていました。高橋留美子先生の漫画を読んでも理解出来ない年齢でした。

自分が好きだったのは小太刀でした。当時は自分の彼女への思い入れに気が付けなかったんですが、キャラソンやイラストで不利な扱いを受けていた小太刀をかばう様な発言を周囲にし、ドン引きされた記憶があります。右京やシャンプー、あかねに比べて完全に乱馬からムシされているのに愛を失わない彼女が好きでした。


■自分の趣味を総合的に判断すると、親兄弟にも見放されるくらい性格のきついキャラが好きらしいです。そんなキャラ滅多にいませんし、子供が見られるアニメや漫画なら大体は「温かい家庭」が出てきます。事情で一人暮らしを余儀なくされているとかでなくて、日常的に周囲からの扱いが薄いキャラ、なるべくなら有能なキャラが好きです。

小太刀は実兄の帯刀と何故か学校が違いますし、帯刀の彼女への発言はいつでもひどいです。聖ヘベレケ学院新体操部のエースでも、部員に慕われている描写はなかったと思います。なのに乱馬への愛だけは捨てない彼女がいじらしいと言うか、乱馬と両想いなのに「嫌い」「あんな奴知らない」とか贅沢言うあかねより、小太刀に目が行きました。


■小太刀は帯刀が言う通り変態で間違いないですが、彼女がもし変態でなかったら、いじらしい部分だけ前面に出て来て、乱馬とこの漫画のゲスな部分に振り回され、見るに見られなくなったと思います。あかね、右京、シャンプーは乱馬に女性扱いされますし、彼女達には優しい家族も友人もいるので、自分があえて感情移入しようとは思いませんでした。

(右京に家族がいる描写はないんだけど、一番乱馬に「都合のいい女」扱いされているのは右京だなと思う。小太刀の場合、格闘の勝利や乱馬に接近する事にムリを重ね、卑怯で卑劣な根性の悪い事も辞さず、同じくらい美人でもコケットなシャンプーに追い越されるのが哀れ。)

・・・卑劣で自分中心だけど、ある意味一途なキャラが昔から好きなようです。高松もか。




ルーザー様雑感です。

■ルーザー様は生前高松に手を上げた事があると思う。怒って暴力をふるうキンちゃんの姿に、高松は懐かしさを覚えたから。好きな人に手を上げられて高松は嫌だった、悲しかったかと言うと一考の余地がある。

■何故なら高松も、自分の「気に入らない事」を許さない男だから。身近にマジックやサビ、ジャンという高松の上を行く偉そうな男達がいるので、高松でも普段控えめに振る舞うが、高松のわがままさとルーザー様のわがままさは五分五分だったかもしれない。

■好きな人に暴力を振るわれて喜ぶ程高松はある意味変態かなと思うが、高松には我の強いルーザー様の気持ちはよく分かったのかもしれない。単なる暴力という意味の外でなら、ルーザー様が高松にぶつける痛みは、高松には痛み以上のものだったかもしれない。

■ルーザー様は自分を含め何かを痛めつける事で、周囲への愛情を表現する人だった。他人を平気で殺す悪鬼の様にマジックはルーザー様を語るけど、傷つく、傷つける事の意味をルーザー様は本能的に分かっていたのだと思う。他人から命や健康を奪う事でしか、自分(と家族)が生きられないという事を。

■ルーザー様が高松を自分勝手な理由で痛めつけたのなら、高松からルーザー様は何かを奪おうとしたのかもしれない。「お前を根こそぎ僕によこせ」という、普通なら言葉やハグ、キスで表現しそうな温かい感情が、ルーザー様の場合暴力になるのかもしれない。

■高松はねたみ深くもあり、不寛容な男でもあるけど、他人に手を上げる事は少ない気がする。気に入らない相手には自分から関わらない事が一番だから。ルーザー様が御自身の理由で高松に暴力をふるったのなら、それは高松がルーザー様の目に止まったという事。高松には栄光であり、幸せな事。



結局高松(とルーザー様)は変態だという結論になりましたが、高松は(2人の子供である様な)キンちゃんを素直に人に愛されるようにしつけたらしいです。キンちゃんは高松を蹴ったり殴ったりしない子になりました。

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