madeingermany

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...... 2014年07月29日 の日記 ......
■ しつこく   [ NO. 2014072901-1 ]
高松はグンマを溺愛していたから、グンマがいい年になっても手放せなかったのか。又は憎んでいる男の息子として、グンマに不幸を味あわせる気でいたのか。(家族も同輩もいない、近くにいるのは嘘にまみれた高松だけって、高松が思う「この子の幸せ」だったのだろうか)

自分には判断できませんが。「好きな人と一緒にいる」事に喜びを覚える高松が、3年も自らキンちゃんの部外者であろうとした事は特筆していいと思います。キンちゃんを甘やかして依存的な子にしてしまう事を恐れた高松が、わざと身を引いたのかなと思っています。

キンちゃんなので多少ハングリーにして置いた方が、成果を上げるだろう事は高松の理解の上なので、あえて飢えさせる様にしたとか。(それだけキンちゃんが高松を求めていないと成立しないのだが。遠距離キン高、「見てろ高松」と気合い入れて仕事しているキンちゃんがいたら鼻血。)




■以前ある人に自分の悩みを話したら、「その年でその悩みをクリアしていないのはおかしい」とキッパリ言われた事があります。その方のおっしゃる通りですが、解消され得ないから悩むのであって、悩んでいる自分ごと消えたくなりました。尊敬していたと言っても過言でない人だっただけに、同じ悩みが自分の中で蒸し返されるたび、その人の事を思い出します。


■エヴァの新劇場版を見ています。「承認」の欠けた話だなと思いました。シンジが「父に認めて欲しい」と願い、アスカが「万人に自分の存在を見せつけてやる」、レイが「司令との絆」のちに「碇君のため」に行動する様なので、ミサトが「自分で決めなさい」と言うのが、むなしく聞こえます。ミサトも父とのわだかまりを抱えていますし。

他人から承認されたいという欲求がある限り、「自分で決めなさい」なんて魔の言葉でしょう。他人は滅多に承認しませんし、自分自身をゼロから自分で承認するのは途方もなく疲れます。同人活動がまさにそれですが、同人活動は「好きなキャラになり切って、キャラと一緒に素敵な恋や日常を楽しむ」という武器があるだけ、幸せなのだと思います。



■しつこく谷崎源氏雑感ですみません。谷崎は源氏を訳したのではなくて、谷崎自身の作品として読んで欲しいと言っていたそうです。今、玉鬘十帖を読んでいますが、谷崎の言いたい事は分かる気がします。

自分の作品が「源氏をモチーフにしている」と言われると腹を立てたらしい谷崎は、源氏以外の登場人物に思い入れがあるのかなと思いました。金と美貌と地位と幸運に恵まれた源氏に感情移入ってすごく難しいです。



源氏に感情移入できない分、源氏では少数派な「不運な人達」に目が行ってしまいます。筆頭は末摘花だと思います。彼女は源氏と契った後でも、何度となく源氏から顔形や仕草、和歌の下手さ、他いかに洗練されていないか、源氏自身から笑いものにされます。

源氏や源氏の愛人達に笑われるために囲われたのかと思うくらいです。源氏が若紫に末摘花の容姿をバカにする戯れをするのは有名ですが、同じような場面が繰り返されます。場を盛り上げる源典侍程タフでもなく、父親にそれなりに愛されている近江の君と比べて、末摘花は源氏に近過ぎる分、可哀そうです。



では何故源氏が末摘花と契る事になったかのかというと。源氏がブランド好きの見栄っ張りの男だからです。「宮様の娘だが今は零落して琴を弾いて暮らしている」という触れ込みで源氏は彼女を訪ねています。ただの貧乏な女性に源氏が手を出す事は絶対にないので、「落ちぶれたとはいえ宮様の娘」である点が大きかったのでしょう。

源氏は、思い通りの色好みを遂げられる相手を選んで手を出します。地位と教養のある六条御息所、頭中将が選んだ女・夕顔、父の妃の藤壺、身内である朝顔の君と、愛人達は皆最初から「由緒ある」女性ばかりです。都の役人でも昇殿出来なければ、源氏達には相手にされない世界なので、「いやしい女性」に源氏は目もくれないでしょう。(頭中将の娘、近江の君の母は本当に身分のない女性だったらしいけど)

笑い者にするために、源氏は末摘花を世話している気がします。

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