madeingermany

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...... 2014年07月31日 の日記 ......
■ 後宮   [ NO. 2014073101-1 ]
■妄想です。高松との正しい付き合い方は、「上から目線で色々用を言いつける」なんだろうなと思います。基本、高松は潔癖で傲慢だと思いますが、所属欲が意外と強い人の様に思うので。一人にされたくない人と言うか。香川で真面目に開業する道もあったろうに。

キンちゃんも高松は「使ってやる」くらいでいいと思います。青の一族に生まれた以上そうでないと。そう思うと、いかに南国終盤までの高松が、本来の高松と別人であるのかと思います。楚々とした女性らしい部分や、自分を引っ張ってくれるような強い人が欲しい気持ちを抑え込んでいたのかなあと。


■高松の希望通りに仕事を頑張るキンちゃんだけど、基本優しい子なので高松の望み通り程には荒っぽくなかったり。高松ももう還暦近くなるので優しくされてもいいかなとも思いますが。一緒に温泉に行って背中とか流してあげて下さい(日本人)。

自称荷物持ちで温泉旅館までキンちゃんについてきたのに、いつのまにかキンちゃんから孝養されている高松とか。旅館のお膳に慣れないキンちゃんに、焼き魚などほぐしてあげる高松とか。(そんなキンちゃんが寝酒飲む人って不思議。酒好きというのではなくて、飲める体質なんだろうと思う。高松は弱そう。)





■谷崎源氏を読んでいます。谷崎源氏は逐語訳だと言われますが、淡々と訳している部分を読むとそうなんだろうなと思います。原文が難しくて読めないのがもどかしいです。谷崎源氏だからかもしれませんが、源氏は源氏の出てこない場面が面白く好ましいです。

源氏が六条に大邸宅を立て、愛人達を住まわせて、子供にあたる明石中宮、玉鬘、秋好中宮、夕霧達も六条院を実家とみなしています。屋敷に冷泉、朱雀が来て楽しく過ごす場面があるのですが、冷泉が源氏を慕っているのが理解出来ません。

冷泉は源氏から母の藤壺を汚され、朱雀は中宮になるはずだった朧月夜を奪われているのに。恐らく源氏は一気に読むものではなくて、幼い頃の孝標女の様にじれったく憧れるのがいいのかもしれません。(※孝標女は源氏を手に入れた後は一気に読んで耽ったそうです。源氏の二次創作をしたとかしないとか。)



■母である葵上を早い頃亡くした夕霧が、六条院では花散里を慕って暮らしていると言うのにちょっと癒されました。普通紫の上が夕霧の面倒を見るんじゃないかと思いますが、まだ若く美しい紫の上と夕霧に「間違い」があってはならなと源氏は考えていたようです。源氏バカじゃないのと思ってはいけません。

源氏の前半生の冒険的恋愛の連続に比べ、後半生は下降気味だと言われますが、そうなんでしょうか。玉鬘と髭黒の大将の婚姻は至当なものですし、女三宮も朱雀帝の考えすぎが引き起こした悲劇なので、源氏は痛くもかゆくもありません。紫の上の死も、生前あれだけ紫の上を苦しめて置いて、今更失って悲しいとか言われても理解したくありません。



■藤壺は本当に死ぬ程苦しんだ源氏との不義が、源氏にはいい事として受け止められている不快さ。藤壺は桐壺帝に申し訳ないと思っていた様ですが、生まれた冷泉は「源氏に似ている」と繰り返し描写され、源氏を高い地位に就けてあげます。冷泉は狂ったのか。

劇中で源氏は準太上天皇、上皇として崇められますが、言いようのないイラつきを感じます。源氏の富、地位が余りに不愉快と言うか、帝でもないのに、女性を集めて後宮もどきを作っている所が分かりません。

源氏位の地位になると屋敷が既に内裏の様で、邸内に蔵人がいるそうです。源氏の腹心である惟光ですら、参議という高い地位なので、いかに源氏が雲の上の存在なのか、もう想像を越えています。

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