以下は妄想です。高松のお仕事。
10代の頃 ■学業、及びルーザー様の助手。苦学生だったかもしれない事を思うと、士官学校入学というのも分かるんだけど。青の一族の書生でもしていたんだろうか。香川の実家は医業でないのか。同年で友人だけど生来のお金持ちであるサビやハレと、距離を置いていそう。
ルーザー様の助手という役目も、「手ずから勉強や仕事を教えて頂けるなんて幸せです」と素で言ってそう。報酬は学費の援助に上乗せしておくルーザー様。御飯御馳走しても、「このご恩は」とか言い出すので、いつになったらデート気分が味わえるのだろうと屈託するルーザー様。(ルーザー先輩と書店に行った後でランチ、でも高松君は狂喜乱舞すると思うが)
20〜40代前半 ■グンマの世話、養護教諭、クラス担任、技術系、生物学者、団員の健康管理他異様に忙しい。個人的にルーザー様の本当の遺児であるシンタローを見守っているが、なんか腑に落ちない高松。ルーザー様の指導に比べれば、コージとキヌガサ君の住みかについてバトルっただろう事くらいなんでもなかったと思う。
キンちゃん登場以降
■「貴方のお世話をするのがママの仕事」と言わんばかりに、43歳まで蓄積した知識や技能を、惜しみなくキンちゃんに授ける高松。「お前は仕事で俺と一緒にいてくれるのか」とキンちゃんに悲しげな顔をされると、「名誉ある仕事だと思っております」と言いそうな高松。
ある時期から、高松に御飯作ってもらったり、洋服を選んでもらったりしても、「これはお前の仕事なのか?」と悩むキンちゃん。「そうですよ。お料理を覚えたり、お召し物をご自分で選べるようになって損はありません」と言う高松。父と同じ悩みを抱えこみ、「もう自分で何でもする」と怒りを露わにしてしまうキンちゃん。
隠居高松。隠居しながら、キンちゃんの仕事・研究ぶりもしっかり拝見。伯父さんの家で暮らしても、単身赴任している気分のキンちゃん。ママを理由をつけて隠居先から呼び戻した後は、側にいられればいいと思い、一緒にいられる理由はもう気にしなくなりそう。
高松も若かった頃の様に、「仕事という接点がなければ私はルーザー様と目を合わせる事もままならない身分」とか思い詰めないのでは。キンちゃんと温泉行ったりするのが癒し(だといいなあ)。
■谷崎源氏の若菜を読み終えました。柏木が好ましかったです。若く、父の頭中将に似て活発な性格の彼は、どんなに女三宮に恋い焦がれていたのだろうと思います。昔の事なので、文も交わさないうちからでは顔も見られないと思いますが、朱雀院最愛の姫宮である事以上に、柏木は何か彼女に惹かれていたのだろうと思います。源氏は噂や血統、女性の官位に頼む時が結構あるので。
源氏の様にずるくなく、一途に女三宮だけに恋患う彼が好きになりました。夕霧の友達ですが、夕霧は助平根性で母の葵上を死に至らしめた父を見ていたせいか、割と淡泊な恋愛をするのかなと思います。側室が惟光の娘って、夕霧らしいというか。雲居の雁との恋も、夕霧らしかったなと思います。
■源氏が柏木に女三宮を奪われる話として有名な若菜ですが、読んでみると普通に読めました。何だかんだで源氏に降嫁して数年間の事ですし、紫の上が何かと気を使う事が多過ぎて、派手派手しい裏側の事情がよく分かる章だったと思います。
源氏も自分のやめられない女好きから、親子の歳の差の若い姪を妻にする展開になった事を後悔しなくない様ですが、六条御息所に未だにケチをつけるのはやめてほしかったです。「自分もよくない点があっただろうけど、別に悪いという程のもんじゃない」とちょくちょく言う源氏が苦手です。 |
|