madeingermany

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...... 2014年08月09日 の日記 ......
■ 点と線、それと面   [ NO. 2014080901-1 ]
■夏コミ前にあれこれ片づけようとしていたせいでもありませんが、腕に蕁麻疹が出来ました。今日皮膚科に行って来ました。幸い、悪いものではないそうです。昔から肌を出す季節は注意しているつもりですが、悩ましいです。冷え対策で漢方も飲んでいます。


■スパークの本について考えていました。マジック邸で書生する高松。イメージは漱石や荷風の頃の日本で。書生なので新品の着物は余りない高松。ある日ハレが羽織をくれると言うので「着てやってもいいですよ」ともらう。

「昔ルーザー兄貴からもらった羽織なんだぜ」と明かすハレ。高松が何やら古い羽織を着ているので、「身だしなみはきちんとするようにいつも言っているだろう」と、古い羽織を取り上げて、新しい物を作ってやると言うルーザー様。羽織を捨てないで欲しいと懇願する高松。

何故ハレの古い羽織にこだわるのかと疑問のルーザー様。高松はハレが好きなのかと疑う。「お父様の羽織だ」と、羽織の出所を見抜くキンタロー坊ちゃま(もう生まれているのかなあ)。ルーザー様のものだった羽織はキンちゃんの普段着に高松が仕立て直し、高松の着物を改めて作るルーザー様。

(書生と言うより学生結婚した帝大生みたい。寺田寅彦は帝大在学時既に奥さんがいた。高松もマジックの雑用や、サビ、ハレの勉強の相手が主な仕事でも、基本的にルーザー様とキンタロー坊ちゃまに属していそう。書生部屋にキンちゃんが来てしまうので、ルーザー様の座敷でキンちゃんのお世話をしながら、高松も同じ座敷で暮らしていたらいいと思う。奥座敷にいたら書生の役できないけど。)




以下は憶測と雑感です。先日から書いている、昔好きだった少女漫画家さんと亜美ちゃんについて。両氏とも全くの別人なのですが、共通点があるなと思いました。


■作品やキャラの動かし方が「点」。一話一話が盛り上がればいいという考えもあると思うけど、長く作品を愛したいので出来れば、もっと立体的・長期的視野で漫画を描いて欲しかったかも。

エロが好き、エロを嗜む自分が好きという匂いは致し方ないと思うけれど、エロこそ点ではなく線、線を進めて面、そして時間の経過も感じさせてくれるものが読みたかった。両氏とも一点突破を狙い過ぎる。作家に楯突く様な読者を振るい落とすご意志なのかもしれない。


■デビュー当時の瞬発力、爆発力は類を見ないものだった。一時は「アニメや漫画を普段見ない人でも知っている」レベルの作家だった。二次創作サークルが沢山見受けられたり、書店でも新刊が出れば目立つ所に置かれた。アニメ化もされ、関連CDも出る。

(この辺は普通の事だし、今は作家活動されていない漫画家さんでもある事だと思う。)



■耳目を集めた「瞬発力、爆発力」を維持できないまま、長編漫画の連載を始め、物語のアラやキャラクターの性格の崩壊が目立ってくる。短期連載時の疾走感や、デビュー当時の緊張感が無くなっていくのが目に見えて分かる。月々連載を楽しみにしていたのに、疑問が沸いてきて、それと同時に作家さん自身が「私は実力のある人気作家」と公言する様になる。

(漫画を描く苦労話を作家さん自らがコミックス等で打ち明けるのはよくある事だし、エマの森薫氏でも絵を描くのは大変とおっしゃる。

好きだった少女漫画家さんと亜美ちゃんに言えそうなのは、「漫画を描くのは大変」という訴えが頻回過ぎるのと、「この人お話考えたり、絵を描いたりするのがキライなのかも」と思わせる事かと思う。出来上がった作品を見ても、「イヤイヤ描いてんだなあ」と分かってしまう。)

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