■谷崎源氏を御法まで読みました。夕霧は落葉の宮と結婚しました。夕霧に父親らしく意見する源氏に、夕霧は呆れています。父の女好きで母を亡くしたのですからそうでしょう。
「父が義姉と不倫して左遷」「父は愛人とその娘付きで帰還」「息子と義母を過ちを警戒して会わせない」「美しい養女を集めて愛人候補に」って、夕霧が生真面目な人になるわけです。(いずれも源氏マンセーの描写だけど、暗に非難している部分もある。)
源氏の漁色は「当時の理想」と聞いています。歌を詠み、文を交わしての男女交際は優雅ですが、息子の夕霧は源氏の冒険心にノーコメント、雲居の雁も「自分は源氏の愛人達じゃないから、夫に浮気されたらイヤ」と言っています。作中の源氏マンセーの激しさからすると、意外な面です。
エヴァのミサト雑感です。 ■ミサトはグラマーな美女だから大抵許されているけど、男性だったらあれこれ許されるんだろうか。
上司の権限で異性の中学生に同居を強要し、家事全般を押し付ける。自分は仕事と飲酒に励み、マンションの中を裸同然でうろつく。仕事優先の生活なので、未成年者が家に居ても自分は家事をしない。口癖は「男(女)の子でしょ」。(逆)セクハラに相当するが正論と自認している。
その中学生を監督すると言い、プライバシーに強引に触れ、少しでもその子供が反発すると、仕事のためだと主張。子供でも組織の一人だから冷静に扱おうとする上司や同僚に対し、「自分は善意」と信じている。キスの強要、性行為への誘い等も散見された。
過去のトラウマからの一連の行為だが、実は数年前に辛い過去を忘れようとして、恋人と暮らしていた。フラッシュバックが起き恋人と破綻している。今回部下の未成年者に同居を強いたのも、過去から逃げるためらしい。
ミサトは高松と並ぶかもしれません。
■南国からPAPUWAの間って、二次創作をしようとするととても楽しい時期です。余韻を楽しませる漫画なのだとも言えるけど、両本編に救いがないせいもあります。
(南国のヒグラシのエンドウくんの話、フッくんの話など個別にはいい話も多いけど、全体の物語には生きていないと思う。シンタローの優しさが分かる挿話なのに、一回死んだ後のシンタロー、PAPUWAのシンタローは別人のような気がする。)
キンちゃんも「死ね」と暴れていたのが懐かしくなるくらい、変化が激しいです。亜美ちゃんなので経緯を全く描かず、勝手に二次創作するよりありません。自分は「シンタローにはマジックがいる。自分には亡くなったけど父さんと高松がいる。シンタローをうらやましがる必要はない」という満足感がキンちゃんの安定につながったと思っています。
シンタローを「殺そう」とすれば、キンちゃんの方がマジックに殺されます。そんな時は高松が体当たりでキンちゃんをかばうかもしれません。怪我人の高松が、痛みを忘れてまで自分を止めようとした事に傷つくキンタロー様とか。(青の一族の子なので、欲しい物やしたいことがあったら、力ずくでもぎ取るのが習いなのに、なんというママの教育)
■シン・グンとの交流でキンちゃんが自分の居場所を知ったとも言えますが、キンちゃんに必要なのは「家庭」なのかなと思うので。シン・グンこそキンちゃんの「家族」じゃないとも言えますが、2人ではルーザー様の事が分からないでしょう。
それにグンマの「家族」イメージは、ただの「近くにいる人」の様な気がします。家族って単身赴任していても、入院していても、家族は家族です。(高松の様に)遠くに追いやれば家族ではない、コタの様に寝たきりなら家族ではないという、イージーさをグンマから感じます。
キンタローは「血縁でよく一緒にいるから家族」だとグンマは思っているでしょうが、キンタローは結構その辺はクールかなと思います。愛してくれた父は既に故人であるし、グンマの「思い込み」を叶えようとして、ママも自分の側からいなくなったから。 |
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