madeingermany

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...... 2014年08月28日 の日記 ......
■ 敬意   [ NO. 2014082801-1 ]
■テレビアニメのエヴァを見ています。ミサトが思っていたより本筋に関わっていないなと思いました。セカンドインパクトを目の当たりにした少女、腹部の傷跡、気さくでセクシーな女性軍人とプッシュは多いんですが。

マギが使徒に襲われた時、「アンタは私生活を隠す」とミサトはリツコに怒りを見せていましたが、プライバシーは隠すものでしょう。職場で私情ムキ出しのミサトがよく分かりません。ゲンドウの道具であるナオコ・リツコが幸せかというと迷いますが、ミサトはミサトでネルフの「お飾り」になっているなと少し思いました。ヤマアラシのジレンマも、ミサトの「ズボラ」が傷心を抱えた周囲には爆撃同然なだけなのでは。

元恋人の加持、旧友のリツコもミサトには本心を見せません。ミサトに大事な思い出話や、本音を語れば、思いっきりダメ出しされて嫌な思いしそうだからでしょうか。しかもミサトは異性のシンジには逆セクハラを繰り返すのに、同性のレイ・アスカにはあっさりしています。シンジもなんだかんだ言って、ミサトには心を閉ざしている気がします。ミサトは何を話しても否定してきそうだから。

破のミサトとアスカのやり取りはいいかなと思ったけど、危険な実験をお気に入りの男の子シンジにやらせるのが可哀そうだから、自主的なアスカを行かせた気がします。レイはミサトに無反応な子だからそもそも選ばれません。自分をいかに「男に負けない女」と飾って見せても、ミサトは自分が女である事が嬉しくて仕方ないんだなと思いました。




■谷崎訳で宇治十帖を読んでいます。完璧過ぎた源氏より、じれったい薫の生き方の方が共感できる気がします。匂宮は皇太子になれる立場であり、正妻を迎え、側室に中君と貪欲に生きています。源氏の事実上の正妻である紫の上からの溺愛も、匂宮の前向きな生き方に影響しているのかもしれません。

薫の父は柏木、母は女三宮です。同じ不義の子でありながら、冷泉は源氏を慕い、秋好中宮とも添い遂げるという割と明るい人生だったようです。薫に心から慕える大人がいなかったのは辛い事だったかもしれません。夕霧は薫の兄にあたりますが、柏木の過ちに気がついているので、薫に余所余所しかったでしょう。息子に嘘をついている女三宮、薫の誕生に暗澹たる思いだった源氏はもっと冷たそうです。




■高松に都合のいい事を言うと。あれだけの実力を持っているから、もう少し劇中で敬意を払われてもいいかなと思いました。敬意を払われる様な行為を高松がしたとしても、献血を強制されたり、実験への参加を強要されたりすれば、敬意も払い様が無いと思いますが。

真面目に書くと。

■南国&PAPUWAのメインであるシンタロー世代にとって、高松は教員にあたる。南国でシンタローは「自分は大人」というものの、まだ子供っぽい彼等に高松は「嫌な先生」に映るのかもしれない。ドクターは嫌な先生以外の何物でもないと思うが、仮に高松が「すごい」先生であったとしても、先生がすごいのは教える側としては当然なので敬意にはつながらない。

■南国を描いていた頃も現在も、亜美ちゃんの周囲には「先生」と呼ばれる人が多いと思われる。名家の血を引く生まれ、有名なお医者様を父に持つ亜美ちゃんの周囲には、まさしく「先生」と呼ばれる人が多かっただろう。デビューしてからも有名漫画家や、有力な編集者、実力ある役者さんと「交流」「仕事」する機会があったと思う。亜美ちゃんがその人達へ然るべき敬意を払ったのかと言うと(略)。



高松自身、別に「敬われたい」とは思っていないと思うのでいいのですが。南国後、キンちゃんを献身的に指導しているのに、「変態が美青年につきまとっている」とキンちゃんが憐みの目で同世代に見られるのは嫌かもしれません。

高松は若い頃から卑劣で鳴らした男ですが、特異体質でないハンデ、青の一族の一人に恋した運命として、なりふり構わなかっただけなのに、なんだか可哀そうな気がします。ルーザー様がいなくなった後は、誠意を見せる相手も失ったらしく迷走していた気がします。キンちゃんの登場で回復。

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