■もしルーザー様が生きておいでだったら。キンちゃんが中学生の頃、高松も士官学校にいそうです。ルーザー様も教員を務める事がありそうです。学校でも家にいる時みたいに、パパと高松と自分がそろうのかと思いきや、両親が微妙に時間・担当をずらして仕事しているのが疑問のキンタロー様。
(近過ぎる関係では仕事に障る事があるとマジック伯父様から聞くも、いまいち分からないキンタロー坊ちゃん。高松はよく自分に「お友達を大切にしましょう」と言うし、自分の質問には「お父様と私はお仕事が違うからですよ」と答えた。同じ科学者でよく一緒に研究しているのに。パパは「兄さんが決めたからだ」との事。)
■谷崎訳で宇治十帖を読んでいます。中君が匂宮の子供を懐妊しました。おめでたいなか更に正妻を迎える匂宮ですが、匂宮はいいとして、薫は中君に積極的に言い寄るでもなく、大袈裟な贈り物をして、やっと幸せになりそうな彼女を困らせます。まだ浮舟が出て来ていないのですが、浮舟登場までの経緯はこんな感じでしょうか。
・老いた父は、亡くなった愛人達との思い出を胸に出家して隠棲。母も何故か自分を生んだ直後に出家。自分の出生に疑問を待ったまま成人する ↓ ・田舎で隠棲していた不器用な叔父に出会い、ますます世をはかなむ様になる。美しい従姉妹達に惹かれるも、すねた生き方を見透かされるのか上手く行かない。 ↓ ・中君を匂宮に与えて、自分は大君を頂く寸法だったが、不幸ぶる上にズルい性格なのがいよいよ嫌われたのか、大君に拒否される。大君死去。 ↓ 人妻で妊婦の中君に言い寄るが、勿論迷惑がられ、浮舟を紹介される。
■不幸な人は、さらに自分が不幸になるかもしれない選択ばかりしてしまうと聞きますが、本当だったのかもしれません。大君、中君、浮舟と順序良く拒まれ続ける薫が何とも。普通にしていればどんな栄光も手に入ったでしょうに。
■テレビアニメのエヴァを見ています。今第15話です。皆不幸に転がり落ちていくなと思いました。何をして不幸と言うかは難しいですが。
・ナオコ。故人だが今日も元気。ゲンドウに婆さんと呼ばれて自殺に至ったはずだが、ある意味一番タフな女性かもしれない。劇場版Q以降もマギってあったっけ。
・アスカ。孤高の一匹狼から、一人の少女へ変化。加持やミサトの様なずるい大人にはまだなれないし、今まで軽視してきた同世代や一般人とも急には親しめない。
・ミサト。女性としての自分に酔いまくり。ミサトが悲劇のヒロインなのは疑いないけど、ならどうすればミサトが納得出来る人生になるのか分からない。
・ゲンドウ。ユイと、ユイの面影を持つレイに執心するまではいいけど、リツコとの薄弱な関係を彼女達に勘付かれ、結局ゲンドウに不利な状況になっていく。
・リツコ。高名な科学者であった母に倣い科学に進むも、母のまいた種でゲンドウの愛人になる。「あたしは母にはなれそうにない」というリッちゃんが悲しい。
・レイ。ゲンドウ一人を信頼してエヴァの搭乗という危険を背負ってきたが、男としてのゲンドウの顔を知る。シンジとの距離が縮まりつつあるのがレイの救いか。 |
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