madeingermany

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...... 2014年09月03日 の日記 ......
■ お父さん   [ NO. 2014090301-1 ]
■南国後、昏睡したコタを連れてマジック達は本部に帰ったのだろうなと思います。ハレ達特戦に半死半生にされたアラシヤマ達も。ほとんどのキャラは私怨で戦った訳ではないので、戦闘が終われば皆仲良くドクター高松の医務室行きです。

(赤青の対決なんて、亜美ちゃんがジャンサビ、マジシンを手放せないから描き切るなんてムリだった。せいぜい描けて「ガンマ団から逃げ出すリキッド」だった。中身のない「決着」、描けない「決戦」なんて忘れて、「子供の幸せ」だけ考えてくれれば南国&PAPUWAは名作になったと思う。「おっさんの幸せ」はおっさん自身が見つけるから大丈夫。高松が好例だと思う。)


■ブラックジャックさながらに治療を披露する高松、と言いたい所ですが高松も怪我人です。彼は歯がゆいでしょう。指示だけ出して、あとはスタッフに任せるのかもしれません。そんななか、キンちゃんは高松に「俺は何をすればいい」と尋ねると思います。基本的に優しい子ですし、高松が歯がゆければキンちゃんも歯がゆそうにしていそです。自分が泣けば高松も泣く、高松が悔しいのなら自分も悔しい、そういう関係なのかなと。

そう思うと高松の嫌味な所って、本当に表面的な部分なのかなと思います。柔らかい内面を守るためのカバーみたいなものかもしれません。柔らかい内面がキンちゃんには開かれているから、多少憎まれ口を叩かれてもムカッとするくらいでキンちゃんは収めるのかも。

(母との再会、父との対面を果たしたキンちゃんは南国後、他のキャラより比較的穏やかかもしれません。グンマはどうするのでしょう。高松最愛の「家族」は自分以外の人間で、実父は自分に無関心、仕事らしい仕事もなく過ごすとなれば。「高松を見舞え」とキンちゃんがグンマに言えば、グンマは断りそうです。)




■谷崎訳で宇治十帖を読んでいます。確か中学生の頃に源氏のコミカライズしたもの、あさき夢みしでない何かを読んで、ベッドシーンばかりでどう読んでいいか分からなかった事があります。今、浮舟が匂宮に存在を勘付かれ、オモチャにされたところです。当時の女性の暮らしと言うと、本当に仏様を拝むか、夫を待つかしか暮らしなのかなと思います。

面白い事に、宇治十帖では「男が来ない事を気に病む女君」と恐らく同じくらいの頻度で、「男が来る事を気に病む女君」の話が出てきます。大君は静かな暮らしを破る薫を疎ましく思い、中君は気が違った様に人妻の自分に近寄る薫を鬱陶しく思っていますし、浮舟も正直薫に迷惑しています。どこまで薫は嫌われるのでしょう。

性格がねじれている薫より、女たらしでも明朗な匂宮に惹かれる中君、浮舟は正直だなと思います。あんな薫でも大君は一度心を開こうとしていたのに、やっぱり薫が主人公でないといけないのでしょうか。紫式部が本当に書きたかったのはイケメンなんかではなく、「筆誅を加えたいくらい腹立たしい異性」だったのなら、光源氏では思う様に書けなかった悪行を薫・匂宮にぶつけているのかもしれません。



■南国を読み直すと、グンマはある時期まで「高松が父親でないか」と思っていたのではと思います。父だと名乗れないから、養育係になったのだと。青の一族のやり方だと一般人の高松が、例えばマジックの姉や妹と恋をする事は無いのですが。南国当時はまだあんな恐ろしい設定が無かったので。

高松は昔切なくも激しい恋をして、忘れ形見として自分を大事にしてくれているという、グンマの解釈は間違ってはいないのです。ただ高松が恋をしたのはグンマの亡き叔父であり、本当の忘れ形見(※キンちゃん)を何物からも守ろうとしてグンマとすり替え、グンマはその子のフェイクとして、自分の側に置いたのだという点が異なります。

高松と自分の関係において、どんな辛い真実も飲み込もうとしたグンマが(母と高松が無理矢理別れさせられて、母は全く違う土地で別の家族と暮らしているとか)、「高松が愛したのは別の子だ」という一方の事実を知ったらどうなるんでしょう。

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