madeingermany

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...... 2014年09月23日 の日記 ......
秋分の日


■ 細雪   [ NO. 2014092301-1 ]
■昔好きだった少女漫画家さんの近年の作品・活動を見ていて。どうもキャラ等が腑に落ちないのは、最初から「貴方(読み手)はこういうの好きでしょ」と宣言しているかのようだからかなと思いました。こちらは観賞してから「いいな」と思いたいのに、何故観賞前からこちらの感想を決めつけて来るのか?という不思議が残りました。

亜美ちゃんのチャン5も。南国はアニメ効果により最初の数巻で人気が加速したから、チャン5も連載数回=数か月・コミックス数巻で、崇敬と読者からのネタが自分に提供されると思ったのかなと思います。チャン5の物語自体しっかり描かれている訳でないので、書き手からの「萌えろ」「原作者を敬え」というメッセージはスルーしか出来ません。

(チャン5に自分が思った程の人気、原作者への崇拝のトルネードが起きないから、エサの意味でアニメージュで刃×雷をかました様な気がする。アニメージュはいい意味で固い雑誌なのに。原作者から人柱にされた刃が哀れ過ぎる。真面目に完結させてさえいれば良作になり得たと思う。)



■ルザ高よりキン高の方が精神的に楽なのは、ルーザー様は高松の気持ちを一から探り当てないとならないのに比べ、キンちゃんは生まれたと同時に高松から溺愛されているせいかなと思います。キンちゃんは自分と高松の心身がいずれ「分離」される恐怖はあるにせよ、最初から一つなのだろうなと。

ルーザー様の思いが高松にどこまで届いたのか、自分でも書いて(描いて)いて分かりません。「僕がいなくてもお前には幸せになって欲しい」と高松に言えば、高松は考え過ぎて「ルーザー様に嫌われた、避けられている」とパニックになりそうです。「待つ」事の出来る高松なのにどうした事か。



またエヴァですみませんが。加持は何でもミサトの思い通りになってくれて(加持×ミサトの濡れ場はミサト中心の印象)、それでもミサトは加持と「対等」のつもりでスパイである事を責めたり、遠ざけたり「一人前」の事をしてますが、そんなミサトに従順なのが加持の愛だったんだなと思いました。

ナディアのサンソンを思い出しました。グランディスがネモに惚れても彼女に尽くすサンソンがよく分からなかったのですが、主従だからと言う理由プラス、奔放に生きる彼女が好きだったのかもしれません。

もしルーザー様が高松を理解していて、恋人より母親向きの性格である事を見抜き、キンちゃんの誕生を求めたのならいいなと思います。



■谷崎の細雪を読んでいます。時間が無い時、特にこの本を選びます。話の内容はほとんど頭に入っているので、BGM的な存在で読めます。

昔、細雪のお芝居を見た事があります。一時期お金に余裕があった訳でないのに、芝居やコンサートによく行きました。二次創作に役立てようと思っていました。金銭的・時間的に続けられなくなりましたが。

お芝居の中で、妙子の人形制作が積極的に取り上げられていたのが印象的でした。妙子は日本舞踊も出来ますし、洋装も似合う女性です。四姉妹の四女で一番自由な女性という事で、「芝居」というものに合っていたのだろうと思いました。

谷崎が押しているのは雪子らしいです。雪子と言う、薄幸のヒロインにこだわっていると思います。雪子の性格や容姿、立場って、彼女に思い入れがないと読みにくいと思うのですが、若くて活発な妙子はピエロ的、本命は雪子なのだと細雪は押して来ます。

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