madeingermany

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...... 2014年09月27日 の日記 ......
■ 谷崎   [ NO. 2014092701-1 ]
■スパーク新刊の推敲をしています。小説が数本、漫画が10数項あります。小説を一つ一つ読むと「書きたい事」書いたなと思ったのですが、数本続けて読むと、繰り返しが多かったです。一部昨日書き直しました。漫画だと明らかに「かぶった」と気がつける気がしますが、小説だと書いたものを全部並べて初めて違和感を覚えました。

昔好きだった少女漫画家さんについて、「どうしてこういう場面ばかり描くんだろう」と思った事がありましたが、人の事言えませんでした。生きているキャラに対しそれはないと思い、今回の新刊で気が付いた個所は直しました。

キンちゃんだけでも、

・出生(パラレルで本当に赤ちゃんだった時、又は南国中盤の登場頃)
・幼少期(パラレル)・入学(パラレル)
・修学(パラレル&劇中通り)・青〜壮年期(劇中通り)
と、「その時々」を妄想するのが好きです。高松もキンちゃんに合わせて年齢や立場が異なるので、妄想たくましく書いて(描いて)います。

ルーザー様は不動の若さなのかも。ナイスミドルになったルーザー様が見たかったです。



■谷崎雑感です。谷崎と言えば源氏、細雪に代表される関西文化を貪欲に取り込んだ作品が有名ですが。自身は都内出身者です。何故関西圏の文化に興味を示したのかは分かりませんが、東京が好きと言う感じの人でもない様に思います。荷風は「江戸が好き」と言う感じで、渡航経験や国内旅行をした事があっても、基本都内で過ごしています。

自分は関西圏の人間でないので、谷崎の書く関西を読んで、美しいと思います。エヴァのトウジ、サクラの大阪弁は関西の方から「本物じゃない」と言われたそうですが、自分にはよく分かりません。


■関東が日本経済の中心ではありますが、京都・神戸あたりのお金持ちの生活は桁外れなんだろうなと思います。学生時代だけ京都で過ごしましたが、社会人として自分の力で生きていこうとすれば、多分改めて馴染むのにすごく時間がかかったろうと思います。

康成は大阪の人だそうです。伊豆、湯沢と関東よりの地域を舞台にした小説が有名なので忘れがちですが、関西を舞台にした小説も読みました。谷崎は関西語が基本書けない人なので、周囲に教えてもらいながら書いたそうですが、康成の関西弁は生まれながらのものなのでしょう。

谷崎が元来明るい作風、康成が内向的な文章だからそう見えるのかもしれませんが。関西語での表現なら、谷崎より康成の方がしっとりしている気がします。康成の美文は生来的なものでなくて、試行錯誤の上のものなのだと思いました。谷崎の似非関西弁作品も好きです。

(一般に関東の女性は気が強く、働き者だそうなので、谷崎の文学趣味に合わなかったのかも。)

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