■谷崎のお艶殺しについて。谷崎後期の長編でも、女性に狂わされる男性は多いです。鍵は、冷めた夫婦仲を無理矢理にでも盛り上げようとした男の話なので、自作自演の果てとも言えます。
瘋癲老人日記の主人公とその妻は高齢のためもありますが、「冷めて」います。ですが主人公は全身全霊を息子の嫁に捧げ、ありもしない嫁との妄想をでっち上げ、昂奮した結果病床に就きます。最後、颯子はごく普通の女性だったと書かれるので、序盤から続く颯子と老人のやり取りは彼の妄想だったのかもしれません。
お艶殺しも、お艶に不幸にされた男の話でもあり、自分を熱くさせてくれる女性を求めてやまない男の話なのかなと思います。中期の友田と松永の話では、谷崎の女性一般に向ける思いではなく、恐らく谷崎自身の彷徨が書かれていて好きです。谷崎は書きたいのは女性そのものではなく、「女性その他に夢中な自分」じゃないかなと思います。荷風はまんま女性を書くのが好きそうですが。
■冬コミについて考えていました。今の所パプワではコミケに三回申し込んで、二勝一敗です。絶対的な不備が無ければ運任せになります。
落ちても大阪で本を出すつもりです。内容は前回までと同じ、ルザ高、キン高です。台風でイラつくルーザー様、及びキンちゃん、そして二人をなだめねばならない高松の話が含まれると思います。キンちゃんは「台風が怖い」子供でないと思うので、ママから「少しは怖がって下さい」とたしなめられる小説。
または南国(後)のグンマと高松の話なら。可愛くハロウィーン話とか。(チャン5の高松は、まんまジャックオーランタンを持って彷徨う男の様だ。犯した罪のせいで天国には行けないし、性格がひどくて地獄にも行けない男らしい。)
・高松にジャックランタンを「家族」みんなで作りたいからと、ハロウィーンギリギリにカボチャをねだるグンマ。シンちゃん、キンちゃん、お父様、コタローちゃん、僕、ハーレム叔父様、サービス叔父様、ジャン博士もかな、で8個だけど、高松も僕達と一緒に作っていいよ。
・私もよろしいのですがと、グンマに罪を許されたかの如く、グンマに言われた日時通りに一輪車に巨大カボチャを満載させてお屋敷に来る高松。
・シンタロー曰く、ハロウィーンパーティーなんて聞いていない。グンマも「高松って八百屋さんになったの?」
・そうですね、今日の私は八百屋さんですねと笑いながら、山積みのカボチャと研究所に引き返す高松。グンマの高松への処罰、報復、私刑、あるいは意地悪だが、「嫌がらせ」の方法は高松仕込み。
・何だかよく分からないが、高松がしょ気て屋敷から引き返すので、ママについて行くキンちゃん。研究所でカボチャを処分する高松に追いつき、処分されなかったカボチャを助ける。ハロウィーンは魔除けのお祭りで、カボチャでランタンを作って飾るのだと高松に説明を受けるキンちゃん。
・私が悲しむなんて可笑しいと、泣きそうな高松と一緒にカボチャをくり抜き、ランタンを作るキンちゃん。何個か作って、研究室や書斎、医務室、高松の私室に飾る。一個はコタの枕元に置く。それを見たグンマの表情や如何に。 |
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