■唐突ですが、自分はプライドの無い方の人間だと思います。プライドは言い換えれば誇りであって、誇りの無い人間ではないと思いますが、プライドを見栄とか張り合いと言い換えるのなら、自分には皆無です。
他人を理解するのが下手なので、周囲と相争う意味でのプライドが持てないらしいです。エヴァのミサトが理解出来ないのはこの辺からだと思います。グンマも、高松以下他人の目を意識しまくった、演技派のバカぶりだと思うので、自分はグンマが分かりません。
(南国グンマは、高松の検査する様な目から逃げる意味で、内面を追求されにくい甘えん坊にあえてなった気がする。もしグンマが嬰児交換されないで、「お前が次の総帥だ」と育てられれば、普通の総帥になったと思う。)
ミサトにもグンマにも、嫌なら嫌と言ってよと思ってしまいます。周囲の心無い人達に、自分の弱みを見せまいと耐える彼女達のプライドを尊重すべきだと思いますが、自分の場合、周囲の目を意識する余裕がないので、彼女達の苦しみは偽物なのかとすら思ってしまいました。
嫌なら嫌と言うキャラと言えばルーザー様、高松、そしてキンちゃんでしょうか。キンちゃんは、目が覚めて早々にシンタローに喧嘩売ったあたりが好きです。そんな子が補佐官だなんて、高松と今後の身の振り方でも相談したのでしょうか。
隠居から帰って来た高松に、皆から隠れて、4歳児相当に甘えるんだろうなと思います。キンちゃんは皆にはしっかり者として見て欲しいのだろうけど、芝居は下手そうです。高松を部下として使いこなしているのだと見せているつもりで、どう見ても、「ママと一緒で幸せ」な顔のキンちゃんとか。(全て妄想です)
■南国&PAPUWAはマジックの物語だなと思いました。少年期から成人した後まで、みっちり尺の割かれているキャラです。兄、そして父として皆を守る様に振る舞うかと言えば、いつもそうだとは言えません。
マジックはたまにしか会えなかったお父さんを、ちゃんと理解していなかったかもしれません。ルーザー様もマジックを、「兄さんは僕達家族の事を考えてくれている」と信じるしかなかったのでしょう。ハレ、サビはいつも文句は言うだろうけど、結局マジックから保護されています。いつの間にか兄に見放されてしまったルーザー様。
南国&PAPUWAのマジック無双ぶりがあまり気にならないのは、マジックが何かしないと、両方とも話が動かないからだと思います。南国のサビ姫化は味付けなのかなと思えど、PAPUWAのリキッド祭りは、物語の進展に寄与しないから気になります。
マジックはシンタローへ愛だけでも相当のエネルギーを発散する男ですし、いれば華やかなので多少の事は気になりません。でもマジックの引き起こしたあれこれを、パプワ、シンタロー、コタが解決せねばならないらしいので、彼はお得な立場なのかなと思いました。
■風と共に去りぬを初めて意識したのは、GS美神でした。美神が好きなので、美神を古典作品の令嬢に例えるとは、椎名先生もお手柔らかだと思いました。古典の令嬢と言えば、多少は我儘でも、最後は幸せな結婚をするのだろうと思っていました。
風と共に去りぬを読み終わった今では、それは浅かったと思いました。スカーレットの暴走は古典的とか令嬢だとかいう枠をぶち壊していました。金にうるさいくらいならよくあると思いますが、メラニーと結婚したアシュレに対し、セックスアピールをしつこく続け、貴方は私を愛しているという呪いの様な迷惑をかけ続けているあたりに、ゾッとしました。
アシュレも満更でなく、スカーレットの媚びた体や綺麗な顔は好きだったようです。あり得ない王子様として自分に一方的な解釈をぶつけてくるスカーレットがうざくないのかと思いますが、そこはアシュレなので、ヒモ道一直線なのでしょう。メラニーが亡くなった後、堂々とスカーレットの愛人になると思います。彼女からハネムーン土産に買ってもらった、シェークスピア全集でも読みながら。
レットはスカーレットから離れられてよかったと思います。ボニーを可愛がればバカにし、ボニーが不運にもなくなればレットを責め立てるスカーレットと、一緒にいてはいけないと思います。レットが苦し紛れに夫婦の事でスカーレットに訴えようとも、スカーレットは気にしませんし。
スカーレットはアシュレやレットと話をしていても、話の中の「君は魅力的だ」「美しい」という部分だけ聞き取って、アドバイスや批判を一切聞きません。最初はそいういう堂々とした生き方の小説なのかなと思いましたが、心から案じてくれるレットに対しても、幼稚で傲慢で冷酷な彼女は幸せになれないなと思いました。
レットはその後、転地先に元妻ですという顔で押しかけてくるだろう彼女を、無視していいと思います。レットがつれなくなったから彼女の闘争心が沸いただけで、レットを大切にしたいから近づくのではないから。 |
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