■理系に休みなどないと聞きますが、クリスマスルザ高を妄想していました。冬コミの表紙に、贈り物を持ったルーザー様を描こうとしたら、その贈り物は、高松やキンちゃんへの物ではないのではと思いあたりました。
12月にマジックの誕生日があるので、多分ルーザー様は精神的に完全燃焼し、クリスマスに高松に目がいく余裕はないと思います。兄弟≧仕事>自分の人なので、高松の付け入る余裕はありません。ルザ高なのに。2月は双子の誕生日があるので、3月の高松の誕生日の頃は更にクタクタでしょう。
クリスマスと言っても、上司が兄の誕生日で浮かれている分、高松に余計な仕事が回ってくるくらいなのでは。こんなのもう嫌だとか想定外だとか文句いう資格も自尊心も、ルザ高の高松にはないと思います。ルーザー様が構わない分、仕事と育児と家事で鍛えられて強くなる高松。
クリスマスに兄弟と乾杯をした後、慌ただしく研究所にいるだろう高松の所に駆けつける甲斐性がルーザー様にあるとも思えません。ルーザー様は早目に仕事を終わらせた高松が、雀荘を荒らしに行ったのを知るか知らないかくらいでしょう。
キンちゃんが生まれた後は、何かあると理由を見つけて子供部屋に立てこもる高松。もしくは香川に時々帰って、お世話をする者もいないからとキンちゃんを連れて行く高松。
ルーザー様が高松をどう思っているのかは分かりませんが、いつか振り返ってくれる日が来るのでしょうか。ブラコンで短気で甲斐性なしのルーザー様ですが、いざ書く(描く)とある程度の、顔以外の格好よさを求めてしまいます。
■冬コミの小説部分を推敲していました。毎回似た様な感じになっていますが、時間がなく、焦ると内容が更に短絡的になるので、深呼吸してから推敲しています。それにしても、似ている言葉で。
・ハグする、ホールド ・抱っこする ・抱擁する ・抱く ・抱える ・抱きかかえる ・抱きしめる ・腕を回す ・羽交い絞めにする ・取り押さえる
「キンタローはクラスで何か嬉しい事があったのか、初等部から帰るなり、家にいた高松に抱きついた(※パラレル)」なら、すんなり文章が進む気がしますが、ルザ高の場合、おいそれと文章になりません。
ルーザー様なので、ハグと羽交い絞めの区別が出来なくて、高松の反応が思った様でなく、怒り出す姿とか浮かびます。浮かぶだけで今回の入稿には間に合いません。
キンちゃんは割と感情をストレートに出しますが、ルーザー様は曲折しています。素直なルーザー様というのもなくて、あのクールさは選択的なものだろうと思っています。兄さんに自分を好きになってもらいたくて努力するのだけど、一向に実らないせいでああなったのかなと思います。
青の一族なんて感情のままに暴れ出したら手に負えないので、ルーザー様の鬱屈は正しい物だと思います。本人は辛いと思いますが。まるでコタの様です。キンちゃんも紛れない鬱屈した暴れん坊ですが、高松が乱暴だけは止めさせました。高松はああ見えて、やはり医者や教師向きの男なのかもしれません。
■後はノンブルを確認して、表紙を描けば入稿できます。漫画と小説でA5、54Pオフセット、表題は「ルザ高雪譜」の予定です。冬コミの会場でご覧い頂けましたらよろしきお願いします。頒布価格は200円です。
表題は新潟の人、鈴木牧之の本「北越雪譜」から頂きました。新潟の雪の話の本でして、読んで面白く、科学的にも雪にアプローチしています。
雪と言うとあの白いのですが、「雪辱」という言葉を思い出しました。一時期リベンジという言葉をよくテレビで聞きましたが、あれは復讐とか仕返しの意味が強いと思います。雪辱は必ずしも打ち倒したい相手がいなくても成立するので、リベンジというと違う気がします。雪にはそそぐ、綺麗にするという意味もあるので、報復とは似て非なるものかなと思います。
もし、ルーザー様のあれこれを雪ぐ日が来るのならいいなと思いました。マジックの中では、ルーザー様を切り捨てないと成立しない物があって、直接の雪辱は無理ですが。高松がキンちゃんを応援するのは、そのあたりからかなと思います。もう兄弟もルーザー様の事を思い出しませんから、高松だけの内省的な願いだと思います。 |
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