■高松に都合のいい青の四兄弟について考えていました。ルーザー様が兄弟思いなのは分かりますが、マジックは「ルーザーは死んだ死んだ」言うし、どうなのだろうとも。
・・・南国&PAPUWAは基本少女漫画だと思います。リアリティのない空間で、唐突にモテモテが始まる辺りが。原作者はファンタジーに利がある事に気が付いて、誰もが楽しみやすい空想世界の構築に進んで欲しかったと思います。「これがリアル」と自分が思うものほど、他人にはなんのこっちゃという場合があるので。
(憶測に過ぎないけど。原作者の一連の行動を思うに、漫画連載をきっかけにして、メディアへの露出を頻回にし、原宿辺りでスカウトされ芸能界デビュー・・というのを望んでいたのかもしれない。漫画はあくまで自身の栄光の人生の踏み台、過程のつもりだったのではと思う。)
・・・新聞等に顔写真が載った事がきっかけで、モデルにスカウトされ、来月のメンズ雑誌のクリスマス特集号で正式にデビューすることになった20代マジック。今まで血なまぐさいイメージを押し通してきただけに、意外とイメチェンに乗り気。
マジックのデビューに猛反対するルーザー様。マジックが露出を増やせば、それだけ危険な目に遭う可能性が増えるから。マジックにすれば、もう権力は握ったし、取引先から美形だと褒められるくらいじゃもう満足できなくなっていて、ルーザー様の目を違う方に向けさせたい。
マジックはクリスマスに向けて、グラビア撮影や業界人とのパーティーが続くのだと知ったルーザー様、怒髪、天を衝く。怒りの半分以上は、マジックが兄弟以外にニコニコするのが許せないかららしい。今年のクリスマスは所属の隊で酒盛りをする予定のハレと、彼氏(ジャン)とデートの予定のサビも、ルーザー様の度を越した兄弟思いが重い。
ルーザー様の研究活動はマジックに捧げるための物だし、ルーザー様の喜怒哀楽も兄弟以外には向けられない。
・・・研究員に過ぎない高松の出番はなさそうです。高松がルーザー様に片思いしているのは皆が知っているので、マジック達がお膳立てするのかもしれません。直接お膳立ての行動はしなくとも、感情的にはルザ高押しなのかなと思います。大事なのはお膳立てされるかどうかでなくて、ルーザー様のお気持ちなので、春コミで書けたらと思います。
マジックに捧げる人員としてキンちゃんを作る事を決めたルーザー様が、高松に協力を求めたのが、ルザ高の正式な始まりかなと思います。劇中の高松のキンちゃんへの愛情の深さを思うと、最初からルザ高はキンちゃんありきだった気がします。もっと曖昧な恋愛萌芽期とかあると思いますが、自分には想像も難しいです。
■ハレとサビの母親は同一の女性と考えられますが、マジックとルーザー様の母親にあたる女性は別の人だと思われます。一族には怖い子が時々出て、とマジックは言いますが。
母親の存在は(原作者から)無視され、きつい仕事ばかりふってきて、父親や伯父叔父、従兄弟間で勢力争いの日々なら、押しつぶされる子は出て来るだろうなと思います。マジックは自分で一族のほとんどを殺しておいて、殺伐とした雰囲気が家族に悪い影響を与えるかもしれないと全く思わないあたりが何とも。
エリザベート皇后の息子で、帝国の皇太子だったルドルフを思い出しました。時代が時代だったせいもありますが、古式ゆかしい帝国の皇太子なのに、母は放浪と言う名の贅沢旅行、父は公務で忙殺され、色々なものの狭間で自死したらしいです。親兄弟、親戚がいて、権力があっても、彼の悩みの解決にならなかったというのが、ルーザー様他青の一族達に似ているかなと思います。 |
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