■春コミでは冬を意識した話がいくつかあるかなと思います。原稿作成の時期が酷寒だからという単純な理由です。基本暖かい地域が舞台なので、あえて雪を原稿に盛り込むと雰囲気が崩れそうなのが少し怖いです。ウマ子ちゃんとくり子ちゃんのクリスマス話は強引ですが好きです。
ガンマ団にも赤い服に白い襟の、煙突から飛び込んできそうな人いましたが。グンマは数年は家族水入らずのクリスマスだったのに。キンちゃんは一族に黙って、勝手に高松の隠居先で年末年始していそう。温泉地で地酒。
雪や寒さは人を内省的にするから好きです。自分は反省する事ばかりの人間なのですが、そういう気持ちになるのを冬は寒さのせいに出来ます。ルーザー様もキンちゃんも高松も雪の似合うキャラではないのですが、一途さや内向的な部分は冬的かなと思います。
高松は一度でいいから、生前のルーザー様と一緒に暖を取る事があったらいいと思います。キンちゃんは、今後はずっと高松と暖かく過ごす冬になればいいと思います。
■青の一族について考えていると、今更高松がどう参入しても変わらないんじゃないかと思いました。シンタローの登場で青の一族の定義自体ひっくり返った事が、近年のハプニングだったのではと思います。以下は一族雑感です。
昔の一族の方はリキッドを盛り立てるための人員に見えるので、マジックの代からです。マジックは父に半ば見捨てられたような少年時代だったから、愛情確認したりされたりするのが苦痛な人なのではと思います。シンタローはジャンに似ているから最初から好きで、シンタローが自立心旺盛な子で、幸い父の愛を受けれていたので、適度な距離が保てたのだと思います。
コタはうとましそうに自分を見る父が苦手で、マジックも愛情確認される様な目でコタに見られると、過去の苦痛が蘇り、コタを避けてしまったのかもしれません。ルーザー様も熱心にマジックを慕えば慕う程、マジックはルーザー様から離れたと思います。自分が疎んできた男達と同じ血が流れるルーザー様から、愛情を求められるのが苦痛だから。
・ライオンお祖父様(※キンちゃんから見ると祖父)は完全無欠の男だったらしく回想されるが、弟がマジックと険悪になったので、団員には優しかったとしても、仕事相手と血縁には過酷な男だったのではと思う。
・仕事相手になら兎も角、血縁、特に4人の息子には過酷だったと思う。原作者は「たまにしか会えないお父さん」にファンタジーを求めたのかもしれないが、ネグレクト全開じゃないかと思う。
・唯一の家族である父からネグレクトされたマジックはどうしたかと言うと。家族に該当する叔父を信じなくなり、弟達を守るという口実で、権力の味を知ってしまった。
・父には「よいお兄ちゃん」である様に見せねばならないし、たまにしか帰らない父の事は敬愛しているかのごとく振る舞わねばならない。マジックの権力の源泉は父の愛だから。
・もっと一緒にいて欲しいとか、自分だけじゃ弟を可愛がれないし、不安でたまらない、そんな父なんか嫌いだと思っても、言えないマジック。父が亡くなったら悲しい所じゃ無くて権力を存分に味わっていそう。
・マジックが父に言いたいことも言えないながら、他方で権力を味わっている中、ルーザー様はどうしたかと言うと。いい兄として振る舞うマジックを受けれていたんだろうなと思う。兄が嘘っぽくとも、時々嫌そうでも、マジック以外に家族がいなかったルーザー様にはそれしかなかったと思う。
・ルーザー様はマジックの様な二面性を持つほど器用な方ではないので、習慣の様に兄弟思いを続けそう。そんなに家族にこだわっていては自分が潰れてしまうとか、所詮血縁でも別の人格を持った男なのだとも思わないと思う。ハレやサビの個性は理解していたとしても、やはり止められない何かかあるんだろうなと思う。
・そんながんじがらめの兄弟に高松が近づいた所で、何が出来るのだろうと思う。マジックを兄弟以上に慕い、兄を困惑させているルーザー様を、マジックが遠ざけようとでも思っていないと、高松は生涯青の一族と無縁そう。
・息子をもうける事を決めたマジック。ルーザーにも勧めて、男の子を育てるのも一族の男の使命だからと説得。兄さんやハレ、サビと自分の息子を育てる事を想像したルーザー様だけど、ルーザー様が苦手なハレ、人の面倒は見ないサビは辞退。マジックも余計ルーザー様がうるさくなる事が目に見えているので、別の人員を探す。
ここでやっと高松の出番になります。ルザ高が成立するなら、ルーザー様に使役されている高松か、キンちゃんの育児係として担ぎ出されるかしかないかなと思います。学生であり、研究員としても多忙な高松が何故と思いますが、高松がルーザー様を愛している事が最大の決め手だったでしょう。 |
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