■源氏を読む様になると、紫式部を崇拝するようになると言われているそうです。谷崎は訳しても源氏を好きになったり、紫式部を敬ったりはしなかったそうですが、自分は源氏の重厚さを思う時、やはり紫式部をすごいと思います。
源氏は、紫式部からいい加減な男性達への断罪の書だと聞いた事がありますが。藤壺や紫の上の華麗な愛の物語と見せかけて置いて、皆男達に不幸にされていく様は、何故ハッピーエンドにしなかったのだと作者に聞きたくなりますが、そもそも男女の場に幸せがあるんでしょうか。
華麗な場面は飛び切り華麗に描かれている源氏ですが、同じ分だけ女性達の辛い思いや悲しさに満ちています。華麗で贅沢で優雅なのを味わうのは、いつだって源氏達男だけです。安易なヒロインは1人もいないのがすごいです。玉鬘の苦労、浮舟の入水にいたる宇治十帖など、隙がありません。
紫の上、玉鬘、浮舟は父親が身分の低い女性に生ませた子供なので、美しく生まれても身の置き場がありません。当時はよくある境遇だったのかもしれませんが、紫式部からの糾弾も兼ねている気がします。後半の薫、匂宮、そして八の宮の振る舞いは筆舌に尽くしがたいです。当時はよくある事だったのなら、紫式部はあえて物語にはしなかったでしょう。書き残しておきたいくらい、罰したい現象だったのかもしれません。
■数年前にヘタリアのロシアのキャラソンを買いました。冬季の酷寒の群馬県で聞いたら、洒落にならないくらいロシアな雰囲気が漂いました。アナ雪とか、雪に縁のない暖かい地方の方が見たらミステリアスなファンタジーなのかもしれませんが、酷寒は酷寒かもしれません。明日は酷寒のなか一日仕事です。
どれくらい寒いかと言うと。香川県の小豆島から通販したオリーブオイルが固まっています。温めればすぐ使えますが、台所のオリーブオイルも固まっていて、サラダ油やごま油はトロトロのままなのにと思いました。やはオリーブオイルは暖かい地方の物の様です。香川出身の知人が昔、香川はオリーブくらしかないと言っていましたが、温暖な気候は十分長所だと思います。
■ルザ高についての妄想です。
ルーザー様が生きていたら、高松がお側でキンちゃんを育てる事も夢ではなかったと思います。子供に没頭できる精神状態ではなかったルーザー様なので、あくまで夢みたいな話ですが。
ルーザー様が高松を大事にしていたら、キンちゃんも納得してお父様を心から敬うと思います。高松が見せる父への忠誠心や、研究者としての父の評判も、キンちゃんは受け入れるでしょう。今書いているルザ高はそんな感じのが多いです。
そんな事は無く、高松は職業的ナニーであり、ルーザー様も高松が率先して息子を構うから、世話したい奴が世話すればいいんだという態度だったら。マジックはこういう目で生前のルーザー様を見ていたと思います。キンちゃんが勉強や学生生活で成果をあげても、流石僕の息子だ、ならいいですが、サビと「やはりお前の甥だ」とか言ってたら。そっちのルーザー様の方がルーザー様らしいです。
・・・・キンちゃんはルーザー様の言う事を聞かなくなるかもしれません。大好きな高松と協力したからこその成果、頑張りなのに、明後日の方向から批評するなんて怒り心頭でしょう。高松がお父様を敬いましょうと言っても、無礼を働かない程度に振る舞うだけとか。そういうキンちゃんだったら寂しいですが、親に反発する暇もなかった劇中のキンちゃんも多忙の限りでした。 |
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