■摂生してダイエットすると決めながら、シュトーレンを買いました。一切れ切って食べたら、去年通りとても美味しかったです。町中のパン屋、ケーキ屋を巡って、シュトーレンを食べ歩きたい衝動を我慢する事で、摂生を保ったつもりになりました。
・・・キンちゃんは目覚めた後、高松に徹底的に生活・仕事の仕方や、人への振る舞いを教えられたと思います。グンマにも教えたけど当人が覚えなかったのではなく、多分キンちゃんにしか、高松は本気で教えなかったのだろうと思います。
理由はたった一つ。キンちゃんがルーザー様の息子だから、嫌われて恨まれても教育を徹底する覚悟が、高松にあったからでは。自分には見せた事のない厳しさでキンちゃんにあたる高松に、僕はあんなふうにされなくてよかったと安心するグンマ。(※本来安堵する場合じゃないんだけど)
■連日吹雪だから思うのかもしれませんが、生前のルーザー様の世界って、猛吹雪のようなものだったのかもしれません。原作者に雪をイメージする印象がないので、こちらの妄想です。
吹雪の時は身が凍え、視界が悪くなります。自分が今どこにいるのかも分からなくなりそうで、ただひたすら帰る家を思って進むだけです。隣に誰がいてくれるのかも、もう分からないでしょう。
吹雪を越えてイメージする家にルーザー様が辿りつけたのならいいですが、そんな家は世界のどこにもありませんでした。マジックはルーザー様を悪者にして気を休め、サビは恋愛脳ニートのままでした。吹雪を一緒に越えるつもりだった高松は、雪道に一人置いて行かれてショックだったろうと思います。
■高松のイメージはやはり瀬戸内海かもしれません。一度しか行った事はありませんが、雲一つない青空でした。何も隠しはしない晴天と、真っ青な海なのに、そういえばこの地方の事何も知らないなあと、クリアなのにちょっと謎めいている印象が、高松の様でした。私の事が分かりたいなら、腰を据えて付き合ってみたらいかがですと言いそうな感じです。
新潟をはくたかで縦断すると、車窓から日本海が見えます。いつも海が荒れていて、空も白いです。海と言えば新潟の日本海しかしらない群馬県民には、絵の様な瀬戸内海がまぶしかったです。
独断と偏見のPAPUWA雑感です。
・働くのが大嫌いな人の描いた作品だと言うのが、一回読むだけでよく分かります。働くのが嫌いだというのは、ある種の一般論かもしれないですが、リキッドの「同居している幼児と飼い犬の面倒なんて見たくない」というのが一読して丸分かりです。ふと、読み直したら、そう思いました。
アニメではそこまでどん底な感じはありません。ひとえに高橋広樹さんの演技の賜物でしょう。男の子が不思議な島に来た話、で完結していました。故に、コタと家族の描写はアニメでもあまりなかったです。
■若い美形で労働を強要されているかわいそうな主人公 (若い美形が好きと言うより、主人公=原作者タイプらしい) ■主人公に労働を強いる、主人公と縁もゆかりもない子供 (描写によっては主人公と少年の友情話なのに) ■原作者に愛を注がれていないが描かれる動物 (子供と動物はテレビ的に強いはずなんだが)
この布陣がほぼ原作者の定番と思われるので、PAPUWAにおけるコタの居場所って最初から無かった気がします。編集サイドが期待し、南国ファンが読みたかった肝要な部分は全て二次創作に委ねられたようです。
・原作者の父君は学者さんで、母君も家柄に恥じない婦人と聞きます。ご両親の立派な振る舞いを見ていたと思うのですが。もう20年以上論議のある事柄なので、今自分がどう思った所で何も変わりませんが。
多分素晴らしいお仕事をする父君を見て、高名さや収入面は辛うじて勘付いても、何故働いているのかは思い及ばなかったのでしょう。サビがニートでもチヤホヤされるとか、ハレが仕事を放棄してフラフラしている様子を見ていると、そういう事なのかなと思います。働いたら負けなのでしょう。
・そんな訳で、労働者の高松は内面を劇中で語られる事はありません。嬉々として好きな人を思って働く姿は、変態と原作者から呼ばれています。変態で結構です。高松は働く事で名声や財産も勿論欲しいでしょうが、それより、ルーザー様の子供の様子をうかがう事が唯一の希望だったのだと思います。
好きな人の子供のためなら、どんな悪い事でもやってのけるのが高松だったのだと思います。グンマをどんなに可愛がっても、ルーザー様の子供ではないので、あくまで家庭教師的な愛情の延長だったのでは。 |
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