madeingermany

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...... 2014年12月21日 の日記 ......
■ 才能   [ NO. 2014122101-1 ]
■降る雪を見ながら、雪はルーザー様の様だと妄想していました。雪は天候の一つであり、雪解け水が豊かな自然をもたらしています。新潟のお米はまさしくその例です。雪が降らねば大変という事もあるのに、嫌われまくるのは、ルーザー様の立場の様だと思います。

マジックを例えるなら太陽かもしれません。太陽と地球の立ち位置によって雪が降るだけなのに、雪は嫌われて、太陽が出ると喜ばれるあたりが。冬の、光っているのに全然温かくない太陽を見ていたら、マジックを思い出しました。



■よく、貴方は太陽で私は月という例えがありますが。控えめながら対等な感じがします。マジックとルーザー様が太陽と雪なら、太陽の勝手で降雪になったのに、雪退治と言わんばかりに、雪を照らす太陽が憎らしいです。

(ルーザー様を白雪に例えてしまうと、太陽に愛された国・香川生まれの高松が微妙になるので、原稿にはしないかもしれない。日照時間が長くオリーブが植えられ、麺類作りにも最適な国香川。

キンちゃんだと、雪=美味しい日本酒の発想になるだろうし、高松の湯治&隠居先が雪の降る温泉街だった日には、雪=楽しいイメージっぽい。ガンマ団の仕事が雪で妨げられる事もあるだろうけど、高松とグンマがいるのでギャグっぽい除雪マシーンが稼働し、雪が明るく楽しい印象になる。)



■才能について考えていました。荷風はものすごい才能の持ち主で、慶応にずっといれば平穏な生活も夢ではなかったと思います。ただ才能故のひずみと言うか、荷風に周囲が合わせる事は難しいでしょうし、荷風がよき夫、よき父になれたかというと、もっと難しかっただろうと思います。

才能と名のつく物のない自分が言うのは何ですが、才能が突出していれば、その分過敏になったり、不自由もあるかと思います。(自分は個性的でいいねとか言われたたびに、好んで貴方が指す様な個性なるものを得たわけでもなく、ひたすら苦悶するだけなのに、いいねって何だと随分思いました。個性とは生涯付き合う疾病の様なものだと近年は思います。)

荷風の、普通の人なら平気な事があそこまで気になる様子では、才能は人を不幸にしかねないとも思います。荷風の書いたものを読める後世の自分は幸せですが、生み出した荷風の残酷な人生たるや想像を越えます。



■南国&PAPUWAの原作者、そして昔好きだった少女漫画家さんも、すごい才能を持っていたと思います。本人でないから分かりませんが、才能ゆえの苦しみ、挫折、才能を維持する努力とかあったんでしょうか。



原作者の方は、神が与えたと思われる部分がいくつもあります。普通なら尻込みするようなひどいキャラ設定が、一時は神がかりかと思われるくらい、人々に愛された事は事実です。ただし、うっすらひどさを匂わせるくらいだったのが、経年でどんどん表に出て来て、ああ、この原作者さんは今まで何がどう受けていたのか、分からないんだと思いました。

アラシヤマが大人気なのも、アニメが良かったのも、全ては神の采配だった気がします。神に与えられた長所を顧みて感謝する事はなく、全部自分の仕事と言うより、自分の魅力?がウェーブの源なのだと、疑わなかったのかもしれません。



好きだった少女漫画家さんは、まさしく才能の人だなと思います。何にも考えていない時が無敵、とか言っていた方なので、今何も考えていないんだなと思わせる時が多々あります。無敵というか、何がどう怖いのか、何を恐れればいいのか、気にならない方なのかもしれません。

西洋の小説を読んでいると、登場人物が神の存在を意識している場面が結構あります。日本には決定的な神がいない代わりに、日本人同士の相互監視という物があって、規範意識や罪悪感を決めるのだそうです。いずれも気に留めず、むさぼる様にばく進していれば、そりゃ何も怖くないだろうと思います。



御二方とも、一大人気作家だった事は事実です。マネージャー的な方と連携し、暴れまくる才能を生かしながら、冷静なブレーンの意見を取り込んでいたら、こんな事にはならなかったでしょう。

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