madeingermany

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...... 2015年01月01日 の日記 ......
元旦


■ 明けましておめでとうございます   [ NO. 2015010101-1 ]
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。インテ参加します。


■大掃除ついでに昔買ったCDを聞いていたら、色々こみ上げてきました。セーラームーンって、コミックスやアニメという媒体を通り越して身についてしまった何かがあると思います。5年も毎週見ていたのだから、忘れないのかもしれません。誰だってお姫様で、誰もが愛する人のために戦う戦士になれるというワードは心地よかったです。

その後ウテナを見て、これまた決定打的な何かとして記憶してしまったと思います。エヴァになると、主人公が少年のせいか距離を置いて見られますが、セーラームーンは可愛い女の子に自己投影出来た最後の作品だったのだろうと思います。

(ウテナの如く、南国の最終回でマジックの築いた虚栄と欲望の城であるガンマ団が、ガラガラと崩壊する事を望んでいた。実際はそんな事もなく、シンタロー達若手が、いまだにマジックの財産でやっているのが悲しかった。)


以下は新年から妄想です。

■高松は美少女ものなら、美少女達に倒される側の悪い男であって、南国が「シンタローが悪の組織から弟と世界を救う」話であったなら、嬰児すり替え他の悪事がばれた時点で絶命していたと思う。高松は、劇中で誰かから愛されもしないのだから、ダラダラと作品に顔を出してはならない男だと思う。彼がみじめになってしまう。

南国&PAPUWAは少年漫画らしくなく、勧善懲悪ものでもなく、「選ばれし美人漫画家が絵日記的に描きつづった一連の何か」であるので、話にオチはない。幸せなキャラは何もしなくてもいつまでも幸せだし、不幸な人は死ぬまで不幸な漫画だと思う。


■高松は自分は幸せだと言うと思う。敬愛するルーザー様は本懐を遂げて死に、グンマは実の父親に返せたし、キンちゃんも身内と仲良く暮らしているようだから。

でも、ウテナ風に言えば、高松はお姫様になれなくて、腹いせに王子様を殺してしまった女の子ではないかと思う。万能の王子様であるルーザー様に、高松を幸せにする気はなかったらしいので、王子様の身近にいた分、不幸な女の子である高松が王子暗殺の下手人になるのは時間の問題だった。

ルーザー様に選ばれしサビ、マジック、ハレと、選ばれなかった高松。この図式が覆るとしたら、ルザ高という二次創作上なのかもしれない。女性の二次創作は、受キャラに自己投影・感情移入しがちだと聞くけど、まさしく王子様の手でお姫様にしてもらえなかったから、魔女(※美魔女ではない)に成り果てた高松と、竹淵は重なるのかもしれない。

かつてのルーザー様の様な、万能を誇る科学者になった高松と、惰弱な自分を並べるのは失礼だけど。



■セーラームーンの功罪とは、今までなら選民されたサリーの様な魔女っ娘が劇中の単独ヒロインだったけれど、ムーン、マーキュリー、マーズ・・・と色々な女の子を出して、「この子私みたい」と思わせた事だと思う。アニメを見てテレビのスイッチを切れば、現実が待っているのに。

・・・現実に戻っても苦しい人が、いまだに王子様を待っているのかもしれない。タキシード仮面様の様に、自分の王子様は敵に捕まっているから、自分が敵と戦えば彼を救え、彼と暮らせるのだと勘違いするのかもしれない。

高松の場合、グンマを肉親から遠ざけて不幸にして腹いせを果たしても、ルーザー様がいないという自分の不幸に変わりはない訳で。彼が健在であっても、自分を愛してくれる保証はないから、かえってルーザー様という王子様を高松自身が葬った事が、正解だったと思う。

ジャンとサビが一層親しくなるように高松が誘導するとかして、赤の一族に絡まれているかわいそうな弟像をルーザー様の中で増幅させる事は高松にも出来たのでは。

(ルザ高だと、高松とキンちゃんを守るためにルーザー様は兄から賜った死を受け入れたと解釈できるので、彼がそこにいなくても、高松に彼に愛されていた喜びが残る。)

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