madeingermany

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...... 2015年02月13日 の日記 ......
■ 南国幻想   [ NO. 2015021301-1 ]
手荒れが痛いです。あかぎれから血がしずくで垂れてきます。入稿後にしようと思っている事を書きます。

■雪の見られる間にガーラ湯沢見学
■北越急行の特急、はくたかに乗る
■はくたかで能登半島へ、金沢、輪島観光

■はくたかが無くなるのが悲しい
■越後湯沢〜直江津はまだ特急が走るらしい。もともとほくほく線は六日町から犀潟までの路線なので、はくたかが特別な存在だったのかもしれない。

北陸新幹線はすごいけど、四国新幹線の事も自分は考える。岡山から高松間はほぼ単線なのに、サンライズやマリンライナーを走らせる心意気。あまりに単線で、高松から松山でも本数が少ない上に走行もゆっくりなので、四国の希望する新幹線ってどんなだろうと思う。


以下は独り言です。

■漱石の彼岸過迄の敬太郎が、南洋のゴム園を経営し虎の皮を敷いた小屋でくつろぐ妄想を、下宿でしている場面がある。当時漱石は軽い読み物として彼岸過迄を考えていた様なので、これは意外と重要な描写かもしれない。

日本人と南海と言えば、仏教伝来時の頃のインドのイメージ、次にスペイン・ポルトガルの来日の時代だと思う。鉄砲が来た頃。古い日本人町がタイにあったらしい。その後鎖国で公の交易がなくなったので、日本人が南洋をイメージする事は無くなったらしい。幕末の頃に来日したのは英米なので、寒い国だし。

その後WW1で戦勝国になり、ドイツ帝国の植民地が南洋にいくつかあったので、日本人も南洋の存在を思い出したらしい。漱石の猫にハワイ、パナマが出て来る。それからに北海道開拓の話があったり、明暗では小林が朝鮮(当時は植民地だったと思う。)に行くらしい場面がある。



WW2が煮詰まってくると、そんな一見楽しそうな南国、または大陸、朝鮮半島に渡る話に暗さが出て来る。荷風は当時の日本人というか、日本軍が近くの国に進出する事を憂いていた。時代がこの辺になってくると、何となく明るい南国の幻想は崩壊したんじゃないかと思う。身内や知人の誰それが行ったきり帰って来ないと知れば、サンゴ礁やヤシの木にどこまで幻想を抱けるのか。

が、戦後沖縄は米国の占領下にあったけれど、日本人の南国幻想は絶えていない。グアムへ家族旅行をしたり、ハワイに別荘がある人もいると思う。経済の変化で個人が自由に安くヨーロッパに行ける様になるとまた違ってくると思うけど、南国=ハワイ的な明るさはいまだにあると思う。



自分が歴オタのせいからだと思うけど、国外の場所に幻想を持つのは危険な気がする。自分は三国志オタクだけど、中国旅行は一回北京に行っただけだ。あまり日本史と接点のない西欧には何回か行った。カナヅチで肌が弱く、日焼けするのが苦手だからか、南国と言えば下田くらいにしか行ったことがない。

南国、熱帯の植物を見ると文物でしか知らないWW2をイメージしてしまい、ちょっと苦手だ。PAPUWAでリキッド目線の、ある島をガンマ団が全破壊して〜というくだりがあるけど、言いたいことは分かるものの、リキッドがした事と言えばハレに悪態をついて、マーカー達を困らせ、仕事から逃げ出した事だ。

漫画のネタは悪くないのに、結局全部、原作者の物語の進展に寄与しない聖女ごっこ、ぶりっ子、独善性、身勝手さ、短絡性に結びついてしまい残念に思う。

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