■皮膚科で手荒れの薬をもらって来ました。来年再発するかもしれないとの事で、しばらく要注意です。
■ナデシコのCDを聞いています。電子の妖精ホシノルリを聞きました。ナデシコのクルーは大勢いましたが、テレビアニメの時でも、すでにそれぞれの人生を経てからの乗艦だったので、テレビアニメ時にあれこれ盛り上がっても、ナデシコを降りればまた別の生活なのでしょう。
ルリだけが、ユリカやアキトのいたナデシコを心の支えにしているのかもしれません。その意味でルリはナデシコらしいキャラなのだと思います。ユリカはナデシコを降りてもユリカの様な気がします。ルリも軍人以外の生き方があってもいいのかなと思いますが、アキトのいたナデシコを慕うのなら、やはりまだ軍人生活なのかもしれません。
■漱石が好きですが、鏡子さんについて考えていると、漱石は随分な人だなと思いました。日文の学生だったら自分は鏡子さんについて卒論を書いたでしょう。
金之助さんは
・貧乏 ・キレやすい ・不健康 ・付き合いべた ・なのに弟子が多く、金銭的な相談をもちかけられる ・子供に対応がきつい ・子供嫌いなのかと思えば、子作りは頻回 ・実家、義実家と揉めすぎる
・鏡子さんが漱石に尽くしているのは明らかだと思うが、「結婚する奴は愚かだ」「子供はいらない」「自由になりたい」「一人がいい」「姦通こそ真の愛」と言い募り、著作では、普通の夫婦を散々攻撃し、筆誅とでも言いたげなくらいに普通の男女をいじめ抜く。(行人の没落していく長野家の描写が生き生きしている。虞美人草も藤尾が死ぬ必要はなかったと思う。)
・挙句、名著ではあるが姦通小説として、それから・門・行人・こころがある。明暗も、「こんな女と結婚したのが間違いだった」という津田の嫌がらせの様な述懐が続く。三四郎でも、恋した美禰子が自分を裏切って他の男と結婚した恨み節が見られる。
・既婚女性に対するある種の怒りの様でいて、でも劇中で男達に求愛されるのは何故か既婚者だ。あんなに、結婚したら女は駄目になると言うくせに。
・既に自分と何人もの子をもうけた夫が、「実は嫁に来る前から親しかった兄嫁と弟が、兄公認で姦通する小説」「友人の妻を奪う男の話」「今の妻に飽きたらず、もう既婚である昔の恋人を追いかけて迫る話」「知り合いが自殺したから、もともと親しかった彼の妻の再婚相手になる話」を書いているのってどうなんだろう。
・漱石のイライラが鏡子さんに端をなすと弟子達は思い、鏡子さんを責めたのかもしれない。作品と作家、作家の家族は別だとも思うけれど、色々露骨だなあと思う。
どの家でもある事なのかもしれませんが、戸籍だけでも漱石のもめ具合は長く相当で、漱石がお金を稼ぐ様になったらなおの事揉めたそうです。当時は社会保障制度が余りなかったから、身内の誰かが出世したら、一斉にお金をもらいに集まった様です。
漱石と鏡子さんはリアル道草の様な生活だったらしいですが、若い頃何回も読んだのに気になりませんでした。まだ道草の世界が遥か遠いものに思えたからだと思います。 |
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