■虞美人草が批判される点は、初期の作品だからまとまりがない点ではなく、藤尾の扱いにあるそうです。糸子、小夜子とヒロインはもう2人いますが、積極的に恋をしているのが藤尾です。能動的な女性であるという共通項から、明暗の延子も漱石に死を与えられる可能性が濃いです。自分で自分を幸せにして何が悪いと思いますが。
糸子は許嫁の様な甲野さんに「結婚しない方がいい」と言われ落ち込み、小夜子は「恩人の娘だからやむを得ず結婚」され、両夫婦とも夫の甲斐性の無さから前途多難そうです。糸子も小夜子も、甲野、小野に懐疑的だったのに、宗近が藤尾の「浮気」を懲らしめる意味で無理に結婚させました。
全ては漱石が、結婚というものに明るさや幸せを見いだせない男だからです。藤尾は享年24歳で、未婚のまま亡くなったのは父の急死、兄のだらしなさによるもので、小野さんとの結婚で母子ともども道を切り開こうとしたのでしょう。
ちなみに小野さんは藤尾の事も、小夜子の事も大事に思っていません。彼が望んでいるのは、金持ちの娘と結婚して豊かに暮らす事だけです。小夜子に財産はないので、小野さんが結婚後にイライラして小夜子をいじめる結果になりそうです。甲野さんも、糸子が奥様らしくなれば嫌うのでしょう。
宗近は、そういうこじれた家庭を高踏的に見下す男になるのだと思います。津田が叔父一家や延子を軽蔑している様に。藤尾を可哀そうだとも悲しい女性なのだとも思わず、藤尾を侮辱し、ショック死させたのは彼です。
明暗まで漱石が書き綴ろうとも、漱石自身が普通の人の悩みや苦しみを馬鹿にしているから、まとまらないと思います。初期〜明暗まで、苦しむ普通の人と、その人を見下す偉そうな人という構成が似ています。Kと先生、先生と私の様な。
■群馬県民はディズニー好きだと思います。高速道路を利用すれば日帰りで行け、家族旅行、友達同士、カップルとあらゆる層が目指す観光地の一つになっています。海風に吹かれ、微妙な関東弁ではしゃぐ、DL&DS常連の様な集団があったら群馬県民かもしれません。こんな竹淵でも今まで3回行きました。
PAPUWA雑感です。あくまで私見です。
・PAPUWAは結局何の話かと言えば、尺を思うとリキッドレジェンドなのだと思うけど、コタが誰の子か知っていて隠すあたりある意味レジェンド。
・自分は「ルーザー様が成仏できたみたいでよかった」「高松にもみそぎを終え、キンちゃんと暮らせる日がくる」という、喜びをPAPUWAから感じる。心戦組も好き。
・ところでディズニーと言えばシンデレラ、白雪姫、眠れる森の美女とロマンスの最大手だと思う。昔は流血沙汰と暴行事件しか書いていない様な童話を、子供向けにしたのはグリムだけど、さらに大衆的にしたものがディズニーだと思われる。東京DLのシンボルはシンデレラ城だし。
・南国でもPAPUWAでもリキッドはディズニー好きとされるが、彼はディズニーの何が好きなのか。動物好きだからディズニーが好きというのは余りに滅裂だと思う。ディズニーの動物は擬人化されていて、ほとんど人間である。アトラクションがいいと言うなら、むしろ富士急ハイランドではないのか。
南国アニメでマジックが自費で遊園地を作っていたので(高松がクマの着ぐるみを着たあれ)、テーマパークに通うというあたりが金持ちっぽくない。マジックなら自邸に車の工場があったり、ヘリポート、厩舎、プール、温室等完備していると思う。 |
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