■まだ荷風の日乗の千葉編を読んでいません。荷風先生が愛した店という事で、アリゾナになら行った事があります。康成、谷崎も昔の浅草を作品にしています。康成、谷崎のものの舞台は戦前ではないかと思います。戦中の日乗で、荷風がオペラ館の閉鎖を嘆いているのが印象的でした。
荷風が溌剌としていたとされる頃の作品はいくつか読みましたが、その頃でも斜に構えた雰囲気があります。震災、空襲と経て変わってしまっただろう荷風に自分はついて行けるのだろうかと思いますが、千葉時代も必ず読みます。ただ、こんなに悲しい作品はそうないと思います。自分が知りたかった戦前の日本を教えてくれたかのような本です。
■アラシヤマ雑感です。
・PAPUWAではシンタローに利用されていてかわいそう過ぎる。シンタロー本人と言うか、シンタローらしき幻影が彼には見えるのか。マジックもアラシヤマを利用しているけど、マジックの場合はアラシヤマの能力を買っての事なので、人材活用と言える。友達付き合いは下手でも、仕事させればちゃんとやろうとするのがアラシヤマだし。
・アラシヤマなら、シンタローの弟であるコタを自分の手で取り戻せば、シンタローに褒めてもらえるのではと思うと思うがその思いは長続きしない。シンタローがコタを幽閉から救えなかった事態を知ってか、彼もコタに現実的。あくまでマジックの刺客としての上陸。
・彼がシンタローに舞い上がらなければと言うか、ちょくちょくシンタローがアラシヤマを誤解させるような事がなければ、普通に有能な刺客として彼はやっていけたのでは。
■パプワとくり子ちゃんの再会について雑感です。
・真の主人公はパプワであったとしみじみ思う。 ・ところでくり子ちゃんはどうやって、パプワのいる異次元の島へたどり着いたのか。
・アザラシのツトム、彼女のトナカイとそり、又は彼女の父のそりは異次元突破可能なのか。地球上ならどこでも滑走可だと思うけど、仮に異次元突破出来たとしても、乗っているくり子ちゃんがタダでは済まないと思う。
・やっぱり彼(香川県出身)の出番なんだろうか。
・パプワ、くり子ちゃんの涙と笑顔のシーンに彼。竹淵のエゴむき出しなので、全く自分用の妄想だったりする。実用的な技術・学識が豊富な上に、気が向けば提供を惜しまないから自分は彼が好きだ。でも、くり子ちゃんは自分の力で、そりで、パプワのいる島まで滑走していったと思う。
・そう思いつつ、156センチになり、一人前のサンタにもなり、素敵な女性になったくり子ちゃんが、パプワの島が分からず、ガンマ団のシンタローの所まで相談に行く姿を想像する。上空を飛行するアザラシ、ないしトナカイのそりに対応を戸惑うガンマ団本部。可愛い子&動物が来たと、喜ぶグンマ。
・滅多に見かけない、異性の登場にポカンとしているキンちゃん。イレギュラーな事が苦手。あの青い髪の少女(15)は、シンタローの友達のパプワの、ガールフレンドである事を説明する、前述の男性医師(高松。高松もくり子ちゃん再上陸時に島にいたので、少女の顔と名前と立場は知っている)。
・総帥に来客には違いないので、応接室に彼女は招かれるが、補佐官だのなんだのがいる堅苦しい場ではなく、中庭でおしゃべりするシンタローとくり子ちゃん。彼女とすると、世界中を滑走するサンタであればパプワ様の居場所なんて分かるはずなのに分からないとの事。
・悩むシンタロー、一応補佐官だから業務日誌に内容を聞き取るキンちゃん。キンちゃんから又聞きするドクター。キンちゃんの開発したレーダーだと、地球上であれば補足出来ても、異次元までは無理。
・高松の開発したレーダーだと、秘石に反応する性能なので、パプワの赤い秘石眼を追えば追跡可能だと思う。秘石眼の反応なら、赤青両方のサンプルを多量に持っている高松なので、パプワを捕えられるのでは。
・高松とすると、叶わぬ恋程辛いものはないし、自分の彦星様(ルーザー様)は本当に天の星になられたから、若いカップルのためのカササギにならんとする、純真な部分もあったかもしれない。
・シンタローには、野良犬が自分とは無関係の美しい話題に、浅ましく鼻を突っ込んだけと思われてもいい。でもマジックやキンちゃん、ガンマ団の皆を連れて異次元を越えて来たのは高松だったりする。高松も、自分の功績だとか口にすればシンタローと面倒くさい事になるから、あくまでキンちゃんのお手柄にすると思うけど。 |
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