■荷風の千葉時代の日乗を読む前に、その頃の荷風の写真を眺めてました。巻頭にモノクロ写真が掲載されているので。丸いメガネ、お洒落な洋服と帽子、ステッキとカバンです。撮影場所は今戸橋、昭和29年、70代の頃ですがとても若く見えます。
新宿と同じで、ここも水路があったけれど今は埋め立てられているそうです。荷風もよく都内で船に乗っています。移動は水路の方がお洒落だったそうです。荷風が死んでしまうと思うと日乗が読み進められませんが、昔の東京の風景の様に、失われた様で健在なのが荷風の心なのかもしれません。この写真を見ると、荷風の荷風たるものは半永久的に健在なのだと思いました。
■PAPUWA後、島に皆で行くわけですが、どうやって行ったのだろうなと。くり子ちゃん&ツトムが簡単には辿り着けず、サンタ用のそりでも行けなそうな場所らしいです。以下、みっともない雑感です。
・高松は赤の秘石の出すパルスが解析できる。ドラゴンボールのドラゴンレーダーみたいなものを作ったのでは。
・キンちゃん達の目が痛むメカニズムと、秘石の関係を高松は分析済と思われる。ただし正式な団員として研究した成果ではないので、分析結果は私的にキンちゃんの目の痛みを和らげるために使うくらいである。腹を切る前に、それくらい試みると思う。
・何が言いたいのかと言うと、パプワの秘石眼が帯びているパルスを辿れば、パプワに会いに島へ行けるのである。パプワ達側から居場所を教えるのは難しいから、パプワに会いたくなったら、パプワの秘石眼を頼りに海へ漕ぎ出すしかない。
・高松は10年も解析結果をシンタロー総帥に提出しなかったのかと言うと、しなかったと思う。キンちゃんの目の痛みを和らげるための解析であるし、公式な研究ではないから。総帥へ提出する義務はないし、シンタローの部下としてやった事ではないから。
・キンちゃんも、開発課の課長である自分の名義でシンタローに高松の研究の成果を報告してもいいのだけれど、シンタロー捜索時に製造したレーダーからして、高松の研究をもとに作られたものであるから、キンちゃんも科学者として自分が導き出した結果でない物を、自分が発表するのははばかられる。
・高松に頼れば明日にでも島に行けるらしい事を知りつつも、「変態の野良犬」「鼻血」「マッドサイエンティスト」への懇願を拒絶するシンタロー総帥。パプワに会いたくて、日夜勉学や仕事に励むコタには、そのうちパプワから連絡が来るだろうと取り繕っている。
・口を滑らせたグンマから、高松先生は既に島の場所を特定しているけれど、シンタロー総帥から何ら依頼もされていないから、動きようがないのだと知るコタ。コタの怒りに似た懇願で、シンタローが高松に島への水先案内を請い、出発へ。
■野望のためならためらわない人が好きです。マジックは昔から自分が育てた団員の一人であるからかもしれないけど、アラシヤマの性格について苦情を言った事は無いはずです。有能な子なら、学生生活が送りにくいような問題児でも、才能を見出して使うのがマジックなのでは。
友達がいないとか、根暗だかとか、とやかく言う人がアラシヤマの新しい上司(シンタロー)だとは、しんどそうだなと思いました。アラシヤマが昔から友達が出来なくて悩んでいるのを知っていて、いつまでもアラシヤマが傷つく様な事をシンタローはしますし。アラシヤマが仕事とはいえ、どれ程シンタローの事を思っているのかと思うと悲しくなります。
・マジックの野心は、周りの子供達や、大人になっても周囲に似た様な人間が存在しない彼にとっての、生きる手段なのかもしれない。野心があれば、周囲に気の合わない人がいても、気に入らない人がいても、野心のために必要な人と思えば、あからさまな反応をとらないで済む。
・シンタローに野心はない。マジックの下から逃げたしたのは、あくまでマジックへ自分の怒りを見せつけるためである。総帥になっても、あの巨大な組織を維持していくだけの野心が、彼にあるのだろうか。規模を縮小したとも思えない。
・シンタローには野心がないから、周囲に気に入らない人がいると気になって仕方がない。ミヤギ達は大好きなお友達、キンタロー・グンマは同年の身内である。他は美少年かマジックが士官学校時代から世話をしてきた子達だけ。ウィロー、コージ等も、マジックがシンちゃんのお友達として集められた子だったのでは。
・マジックが周囲に協調性というか、フレンドシップを推奨するなんて、シンタローのため以外ないと思う。シンタローの上の世代であるハレ、サビ、高松にお友達意識は非常に薄い気がする。ハレ、サビはそもそも兄弟だし、サビと高松は親友と言うより共犯者同士。 |
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