■はくたか廃止について考えていました。何回か乗ったはくたかですが、北陸と東京を結ぶラインとしていつも混んでいました。今後は長野新幹線改め、北陸新幹線にその地位を譲るのでしょう。もともと鉄道の幹線は、東海道であり中央線であったはずなので、早くに新潟に新幹線が出来た事の方が意外だったらしいです。
はくたかの良さは、高低差の大きい所を走りながらも、美しく真っ直ぐな線形を保ち、速さを落とさない点だと言われています。北陸を旅行したら新しそうな高架を見て、自分は高い場所から周囲を見ている新幹線を想像しました。はくたかはトンネルが多く周囲が見渡せない所が多いですが、在来線なので単線部分もあれば、地上の民家や畑の間を走る時もあります。
規格も乗車数も本数も格上の新幹線の前に、精巧で、頑丈なのに華奢にすら見えるはくたかの出番はありませんが、忘れえない雪国の美女であったと思います。
■荷風の断腸亭日乗を読み終えました。夏頃から役半年読んでいました。偏奇館消失後の10数年がとても長かった気がします。分量はそんなにないのですが、30、40歳くらいで晩年であるかのような口ぶりだった荷風に来た、本当の晩年だったのだろうと思います。
荷風を読んでいると、一人ぼっちでいる事が怖くなくなります。もし荷風がアリゾナで不調を感じてから、疎遠だった弟や知人、知人女性達に「どうか自分と一緒にいてくれ」と号泣していたらと思いますが、そういうのは無かった気がします。
■以下は独断と偏見の雑感です。
・本気の特戦ってどんなのかなと思う。リキッド目線でばかり触れられるけど、ハレについていけるというあたりで、マーカー達はとても優秀・有能なんじゃないかと思う。ハレの隊だからマジックの採点が甘い事を差し引いても、彼等はマジックに恥をかかせないのだろうなと思う。
気になるのは逃亡可な所で、ハレについていけなければ、正式な除隊を待たないで逃走している男が結構いるらしい。ハレのスカウトが正式なガンマ団入隊だったのかという所から疑問があるけど、マジックは自分の部下なら捕まえさせて処分し、ルーザー様も機密保持のためにやはり即時処分すると思う。
ハレが甘いと言うより、ハレの行動全体がマジックの監視下にあるのだろうと思う。マジックはハレに団内を盗聴だのされても、本当にまずい情報はシャットアウトしていると思うので、ハレ丸ごとコントロールする力がマジックにあるのだと思って差し支えないのかもしれない。なので優秀・有能・忠実な人しか残らない。特戦の構成員はマーカー、ロッド、Gである。
・ファンタジー作品は余り触れないのだけど、例えば人の背中に翼が生えて飛べるようになったとか、そういうのは現象そのものは解説不可能であるし、本当に人間が自力で空を飛んだら怪奇だけれど、空を飛びたいという願いは分かると思う。
・アラシヤマはやり手の暗殺者で、友達が出来ないのが悩みである。凄腕の暗殺者に、小中学生同士の様なお友達がいたら、その方が納得いかないけど、アラシヤマが友達を求めるのだから仕方ない。
アラシヤマは南国、PAPUWAというファンタジー作品のキャラクターだけど、例え暗殺者、刺客という仕事・立場についてイメージできなくても、友達が欲しい人なんだなという共感が出来る。手から炎が出せる人の気持ちは分からないけど、寂しい気持ちは分かる。
アラシヤマについて、同性同世代の友達は出来にくいと思うけど、仕事を通じてマーカーと言う絶対の存在があるし、外見にとらわれず女性に優しく出来る神経の柔らかさもある。いいキャラだと思う。
・リキッドについて分からないのは、永遠の命と若さだとか、プラズマだとか、父親がお偉いさんであるとかの以前に、共感しにくいからかなと思う。ガンマ団の仕事も、島の暮らしも、いつでもイヤイヤしているし、結局戦闘において強いのか弱いのか分からないままだった。
リキッドはとんでもなく劇中で出番が多いけれど、リキッドが誰かに恋している様な事も無く、彼は仕事も嫌い。アラシヤマに協調性がないとか言われれば、リキッドの逃げ腰の方が気になる。一方的に彼に重要な仕事と、チヤホヤしてくれるキャラが出来ていく様は、よく分からない。 |
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