■ここ数日、新聞くらいでしか活字を読んでいません。中島敦の短編集が一向にはかどりません。仕事の昼休みが自分の主な読書時間なので、浸食されがちです。伯父さんが病気で大阪に向かう所で一時停止しています。
■週末はナデシコを見ると決めていますが、もう一個自分に課した事があります。自分と全く違う個性のユリカを自分がどう受け止めるのか、一回は悩んでみようと思います。エヴァのミサトで出来なかった事が、ナデシコのユリカで出来るのかと言う懸念がありますが。
多分、自分はミサト、ユリカの、仕事よりプライバシー優先な所が分からないのだと思います。ミサトは碇司令の代理がつとまるくらいの重要な立場、ユリカは事もあろうに最新鋭の戦艦の艦長なのが、さらにプライバシー>仕事の嫌味を増幅させるのか。
ミサトと同じくらい重要なキャラはエヴァに沢山いますし、ユリカよりグラマーな女性もナデシコにはいます。でもリツコさんはどちらかと言うと仕事重視なイメージですし(私情は大いにあるけど)、ミナトの女性らしい気づき・気遣いはとても素敵です。
「アタシを見て」というメッセージなら、アスカもガンガン出していますし、自分でも何がネックなのかよく分かりません。ユリカの「アキトはアタシが好き」という宣言はユリカの個性故でしょうし。
■風立ちぬではないですが、アニメや漫画で入院の場面ってよくある気がします。自分は田舎住まいなので、身近な人のお見舞いや快気祝を何度となく見て来ました。神妙で重大なものだと教え込まれました。昔好きだった少女漫画家さんの作品でも、入院している少年とヒロインの話がありました。りぼんらしい、繊細で睦まじい話かと思うと、全く違いました。
・両親が働きづめで、なかなかお見舞いに来てくれないのを寂しがる少年。偶然少年に出会うヒロイン。この辺は普通だと思う。
・少年が両親に会いたがっているから、病院から一時外出してはどうかと、医者や看護師にかけ合うヒロイン。病状が思わしくないので、反対を受ける。この辺も普通のはず。
・信じがたい事に、少年を連れて少年の家まで行ってしまうヒロイン。院外で発作が起きれば命に関わるから、外出は認められないと言われているのに。ヒロインが少年の命と希望に思いを馳せ、悩んだ結果の行為だったとは思えない。ちなみにヒロインは医者・看護師志望と言う訳でなく、ただの学生である。
・「このアタシが一緒にいて発作なんて起きっこない。起きてもこのアタシがどうにかする」という傲慢・無思慮の行為だった。昔はヒロインの果断さを表現したかったのかなと思ったけど、今、その作家さんのツイッターなんて見てしまうと、何も考えないで描いたんだなと気が付いた。
・私は、具合がよくないのに医者や看護師の言う事の聞けない人が苦手だ。医者に殺されるから薬を飲まないと言う人程、ちょっとした数値の変化でうるさいくらい一喜一憂している。少し違うけど、同じ傲慢さ・無責任・自己愛・偉そうな感じを上記のヒロインから受ける。
・南国&PAPUPUWAの原作者も、同じ傾向なのかなと思う。ファンタジー漫画に誇張だ矛盾だと言うのはお門違いだけど。コタを父親に引き渡したり、普通にリハビリさせないで、孤島でエンジョイさせておけと言うリキッドは素で怖い。リキッドが心からコタにそうさせてあげたいのだというより、ただの蛇足、言いがかりだと思う。 |
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