■中島敦の李陵を読み終え、次は弟子を読んでいます。孔子と子路の話です。安定感抜群で、自分には親しい小説の様に思えます。中学高校大学と、若かった脳と心と体力を東洋史に捧げたのを思い出します。卒論を書きながら、大好きな三国志の孔明達をテーマにして、留年&就職浪人したらアカンと焦った日々が昨日の事のようです。実際は結構な時間が流れていますが。
ところで。
私は女性で、中島敦、孔子、子路は男性です。なのに中国史を夢中になって読んでいた高校大学の頃、私は自分が女性である事を忘れていました。中学は共学だったので流石に嫌な思いをしたから自分の性別は忘れ得ませんが、高校は女子高でした。
大学は共学でしたがボンヤリしていたので、特に印象的な事はありません。相変わらず、三国志が好きで孔明が好きでした。思うのは、好き好き言っている割に彼等を分かっていなかったのかなと言う事です。
古代中国の男性の心を、20世紀の女子が分かるはずありませんが、自分は当時彼等を理解していると思っていました。今も心に染み入ります。感動する事と理解する事は違いますが、自分とすると心にピタッと来た快感が「分かった」という事だと思うよりありません。彼等に「これこれこうですよね」とは聞けないからです。
文学部出身のせいにはしませんが、多分一生答えは出ないと思います。孔明の生きた様を歴史書で読み、こういう事だったのかなと思うだけです。そういう曖昧な姿勢だから卒論の評価も低かったのですが、同人で高松を書いて(描いて)いても、正解は人の数だけあると思う様にしています。
■チャン5完全版3冊目発売から約1カ月です。チャン5から、いい意味で秘湯の一軒宿みたいな風情を感じます。季節限定営業、知る人ぞ知る魔法の温泉ランド。(←※茶化しておりません。群馬にこういう観光地があります。)
チャン5が南国の続きであるとされた時期もありますが、PAPUWAの存在がその仮説を爆破しました。南国、チャン5、ヒーローと話題作が続いた後で、まさかのPAPUWAですが自分には僥倖でした。
新生ガンマ団爆誕と聞いた時は、マジックの代以上のコメディーアサシン集団が存在するのかとハラハラしましたが、確かにPAPUWAは何かを爆破しました。
チャン5のドクターを本気で心配した時期も自分はありましたが、一昨年のグッドアフタヌーンで気持ちが一枚剥けた気がします。高松?について、どの情報を摂取して栄養にするか、ある程度までは自分で決めていいのかもしれません。
恣意的な二次創作になる危険もありますが、南国アニメの様な盤石な映像作品もあるので、ドクターが笑顔で鼻血出してくれる本を夏でも出そうと思います。
■連日根拠のない指弾をしていると思います。ナデシコ劇場版で石膏像の様になったユリカですが、眠れる姫なのに、あのにじみ出るパワーがすごかったです。
エヴァのミサトも、自分にとって赤木ナオコ・リツコ博士の様な性格の女性の方が身近に思えても、ミサトのパワーはやはり違うものがあります。リツコも文句言っていても、ミサトの実力を買っていたでしょう。
私は、パワフルでかつ女性らしいキャラに憧れ、アニメを見ても到底真似できないなと思い、逆上して非難しているだけです。作品やキャラを傷つける意図はありません。 |
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