■種村直樹氏の本を読んでいます。自分は鉄道が好きですが、頭が悪いので時刻表をからめたミステリーが苦手です。創作であっても、憧れの特急や観光地で自殺、他殺などの描写が入ると読みづらさを感じます。
宮脇氏の本を読んでから、種村氏の本を読むまで時間が空いたのはそのためです。宮脇氏の時代は国鉄ありきで、自分には伝説の様な時代ですが、種村氏の時代になると伝説と時事の間で、イメージが沸きにくかったです。読んでみると山形新幹線開通や、東海道新幹線にのぞみが登場した頃の話もあり、身近な感じがしました。
神格化されたような鉄と言うと内田先生でしょうか。独特な電車の乗り方と、降車して一泊しても譲らない生活スタイルが好きです。ところで内田先生は岡山の方、宮脇氏は香川、種村氏は滋賀だそうです。自分の好きな作家はもしかしたら関西の人の方が多いのかもしれません。漱石と谷崎は東京の人ですが。
■唐突にルーザー様と高松に付いての妄想です。苦手な方は飛ばして読んで下さい。ルザ高の場合、キンちゃんの出生はある意味絆だと思います。キンちゃんの居場所は生まれる前からちゃんとあったのだと。
・ルザ高は典型的な古めの少女漫画な部分がある気がする。80年代後半くらいの。ヒロインは高松なんだが。
・「好きなった人は友達のお兄さん」 ・「その友達はモデルかというくらいの美人」 ・「しかも友達は金持ちで気位が高く、美形兄弟の末っ子で兄達に猫可愛がりされている」 ・「友達の兄が通学している学校の理事長」
・「目の前の事に頑張るしかないヒロイン」 ・「頑張っても田舎っぽい所や苦労性なのは隠せない」 ・「容姿は美人の友人に及ばずコンプレックスである」 ・「生活苦で放課後はガチでアルバイトしている」 ・「極東の島国の、さらに離島出身、肌はやや黒め」
(高松は生活苦のせいか性格か、科学室で危険な実験を行い、煙草と賭け事を好むあたりでヒロインの資格はないかもしれない。性格もよく考えると結構悪い。)
・若い頃の高松に恋愛をする余裕はない訳で。美人で金持ちで暇そうなサビへの嫉妬はなくないけど、「自分で頑張って手に入れたものが全て」「どうせ島国から裸一貫で暗殺集団に入ったのだから、失うものは何もない」が信条。
・ルーザー様の事も、高松は当初利用してやろうという思いがあったと思う。中学生くらいの高松の、今思うと大それた企みだったのかもしれない。ルーザー様も、自分が親戚や譜代の団員の大半を殺しているので、やる気のある子募集中だったのでは。ナデシコではないけど、性格は問わない方針で。
・ルーザー様と高松の利害は一致しているし、ルーザー様の私生活には兄弟が3人もあって十分満たされている。高松も野心さえあれば生きていけると言う子なので、変な高望みはしない。
ルザ高で美味しい所の一つは、両片思いの時かもしれません。「友達の兄」「学校の先輩」として高松と自然に親しくなろうと思ったルーザー様が、逆に拒まれる頃とか、見たくなりました。そんな上っ面の私だけ見て頂いても嬉しくありませんと言う感じで突っぱねる高松。
ルーザー様が、家族や仕事から離れる時間が欲しかったとしたら。普通に遊園地デートとかになるんでしょうか。遊ぶことに余念のないハレがいるので、ネタはあると思います。「弟の引率で何度となく遊園地に来た事がある」と言って、高松にムカつかれるルーザー様が見たいです。
帰る頃になって仲が進むと言うより、先輩後輩の様な親しみに落ち着く気がします。・・・・って書いてて、高松はルーザー様から金銭的援助を受けているので、対等のラブコメ出来ない事を思い出しました。 |
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