madeingermany

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...... 2015年05月06日 の日記 ......
■ 内田先生   [ NO. 2015050601-1 ]
■GW中の熱病みたいなものかもしれませんが。近々夏コミ用の漫画を描き出そうと思います。小説は何故か30枚近くストック出来たので、あとは漫画です。ルザ高、キン高ですが、ルーザー様の場合彼の心の中心には常に兄弟があるのだと心して描くと、高松がむくれます。

マジックは高松の上司、ハレ・サビは高松の友人なのでルーザー様は油断しているでしょう。でも、さいとうちほ先生曰く、女の子はいつも自分が中心でいたい、のだそうです。幾原監督との対談でそんな感じの事をおっしゃっていたそうです。

高松は男性、しかも冷徹な医者で科学者です。でも、数十年もルーザー様を思い続けていたり、彼の息子であるキンちゃんに一方ならない思いがあったりと、さいとう先生の言葉に近い存在なのかなと思いました。さいとう先生の描く「いい男」は、高い思想のために夭折しがちなので、ルーザー様っぽいと思う事があります。あんな美麗な生き方、ルーザー様はしていなくとも。




■上京しながら、ホテルで内田百ケン先生の本を読んでいました。エッセーなのか私小説なのかファンタジーなのか曖昧な本でした。出先で読んで、怖くなって眠れなかったらどうしようかと思いましたがよく寝てたようです。

内田先生の文章の特徴は、情報量の少なさかもしれません。地理を説明するにも、右だとか左だとか坂だ海だ言うくらいで、ぎっちり情報を詰め込んできません。短編だからそうなのかと思いきや、安房列車でも詰め込みされた印象を受けません。なのに読める不思議はひとえに語り口の妙なのかなと思います。

自分の初めて触れた鉄道ものは、川島令三氏のものでした。情報過多の体現の様な本ばかりでしたが、こちらもどんどん読めました。主義主張が一貫していると読みやすいのかもしれません。この方も関西の方だそうで、いよいよ鉄道とは関西の独壇場かと思いました。

今読んでいるのが、一世を風靡した鉄道ライターの方のミステリーなのですが、初っ端から情報量が多いです。鉄道ものと言えば内田先生の安房列車を踏襲せざるを得ない気がしますが、真似しようと思っても出来ない部分もあるだろうと思います。宮脇氏の場合は、内田先生とヒマラヤ山系の様な二人旅を念頭に置いた本もありますが、抵抗なく読めました。




■今読んでいる小説に長浜が出てきます。自分も秀吉の小説を読んだ都合で、長浜を旅行した事があります。琵琶湖を挟んで東西を結ぶ重要な場所だった事は分かりますし、米原を新幹線が走る前は、交通の要衝だった事も、長浜を訪ねて知る事が出来ました。

そういう述懐は個人的なものです。高松の盗撮でないですが、個人的なものは封鎖しておかないと個人的なものになり得ない訳で。ガンガン小説の主人公の独白みたいにして小説に落とし込んでは、読者は置いてきぼりになるんじゃないかなと思いました。

コナンか何かで、画家の身辺で殺人事件が起きて。画材で殺人が行われたから画家が疑われるけれど、画家が大事な商売道具で殺人なんかしない!というオチだった作品があった気がします。電車好きが電車を利用した殺人事件なんて書くものなのかと、今読んでいるミステリーについて思いました。

ただでさえ、興味のない方には何の事やらという鉄道と言うジャンルなので、情報過多の今読んでいる小説の出だしに若干不安を覚えました。JRと私鉄、メトロと都営の違いに自分はこだわって乗って楽しみますが、乗って目的地に行くのが本懐故、鉄道はどこまでも趣味の独り語りにならざるを得ない部分がありそうです。

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