madeingermany

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...... 2015年06月07日 の日記 ......
■ 電車   [ NO. 2015060701-1 ]
■細雪の中巻を読んでいます。上巻で雪子のたびたびの見合いが語られ、まさか彼女の見合いだけでこの長い小説が完走されているとは思わず、谷崎らしいと初めて読んだ時思いました。

たっぷりとした季節の描写、人と人とのやり取りがあっても、物語は戦争による緊張の高まり、蒔岡家の家運の下がりようがキーになっているくらいで、実に不動です。些細な事でも小説になるんだな、自分も書けるかもと思った学生時代は遥か遠く、やっぱり自分はただの俸給暮らしの人間です。

雪子の見合い相手の男性達は、社長や医者、名の知れた素封家でないとならないようで、県庁勤務の役人などは「仕方ないから会ってあげる」くらいの存在です。谷崎の小説に出て来る男達は皆お金持ちです。そうかと思うと、妙子ばかり苦労させられています。細雪の主人公は妙子でいいじゃないと少し思います。



■週末は原稿です。日用品を買いに行くくらいしか、土日は基本的に出かけません。足繁く映画や美術館に通った事もありますが、前橋高崎の遠い事と言ったら、大阪の方が近く感じます。県内でも「山奥から御苦労様」、県外でも「山谷越えてお疲れ様」と言われる場所に住んでいます。

外出しないなあと思いましたが、そういう非日常の事にまるで弱いのが自分でした。普段していない事が出来ないと言うと、軟弱者の一言ですが本当に駄目です。どう駄目かというと、楽しみ方・振る舞い方が分からず、大人しくしていればいいものの、増長したり、へこんだりします。

この年までに経験しおおせた事しか出来ないとなると、随分小さい世界で生きている事になります。生きていけるなら、それでもいいと思いました。新規開発しないと進展はない、開拓あるのみという意気込みこそ正論ですが、十年一日の世界に住みたく思います。山奥でもいいです。電車は走っているので。



■東北本線を乗ろうと思って旅行の計画を立てたら、ほとんど新幹線利用になるんじゃないかという結論になりかかったので、また練ろうと思います。

高崎線には何回か乗り、高崎〜都内まで乗って満足して来ました。新幹線でも、何度となく乗ってる区間です。双子の様な宇都宮線に対し、何のアプローチもしていないじゃないと思い、計画を練っています。いっそ青森まで行こうと思った場合、盛岡辺りまで新幹線に乗らないと、移動時間が半端ないです。(※動機は青春鉄道です)

それこそ乗り鉄というものかもしれませんが、流石、東北本線だと思いました。本当に乗りたい区間だけ在来に乗って、適度に新幹線に乗るのが正解かもしれません。在来なら丸一日かかる道のりを、新幹線は数時間で駆け抜けます。新幹線ばかりが電車じゃないと思いつつ、実質、新幹線ありきなのかもしれません。

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