■よくある男女のすれ違いが、男女それぞれが相手に出会う前に触れてくる世界の差異であるなら。埋めようがないというか、妥協点があったら教えて下さい。
高松と(男性ですが)、ルーザー様の場合の妥協点を考えています。高松なのでキンちゃんの誕生後はキンちゃんありきで行動するでしょうが、ルーザー様の思考は兄弟第一です。分かりやすい男であるのは救いなのか絶望なのか。彼と一緒になって「マジック様のために」とやっていれば間違いないでしょうけれど。
よく考えると、高松が恋愛映画に憧れたりしないでしょう。テレビや新聞の芸能欄で目にしても無視するのでは。それにもかかわらず彼が恋をするのは。吊り橋効果か、人間の持つ所属欲の濃いものなのかもしれません。
■先に明るい話を書きます。セーラーマーズのイメージカラーは赤だったと思い出しました。マーキュリーのイメージカラーはブルーで、私服でも青い服を彼女はよく着ていました。まこちゃんも緑色が似合いますし、美奈子ちゃんもオレンジは彼女の性格そのものの様です。
でもレイちゃんに似合う色は?というと、白とされています。巫女さんの時の着物の色のためもあるでしょうが、昔好きだった男性が彼女に選んだワンピースは白でした。添えられていた花は真っ白なカサブランカでした。イメージカラーが真紅、男性から贈られる花は思に赤いバラのレイちゃんの素顔が、白と言う色に凝縮されているのかもしれません。
アニメのレイちゃんにはない一面でした。武内先生がレイちゃんにこだわるのは無理ないと思います。主人公たらねばならない、うさぎの勝負服は純白です(※プリンセス時)。セーラームーンが「作品」であるために、恐らく女性なら一度は憧れる「白」という色は、うさぎの色とされます。でもレイちゃんの色でもあるという二重構造。
白と言う色のエネルギーと言うか、幻想みたいなのをカサブランカの時期に思い出します。レイちゃんの短編読み切り、カサブランカメモリーは雨と花と恋の話です。
昔好きだった少女漫画家さんが、これという(?)場面で雨を多用するのは、この辺からかなと思いました。ただしカサブランカメモリーの場合、レイちゃんは失恋から立ち直り、晴天のプールで初対面の男性に飲み物を貢がせてる女王様ぶりなので、あくまで、「キャラが立っていて」「雨を乗り越える力のある子」の話でないと、難しいと思いますがどうでしょう。
■ユリが買いやすい時期になりました。スーパーでも300円くらいでオリエンタル系の立派なユリが買えるので、余裕のある時は買って飾っています。優美なようで強い花らしく、つぼみで買ってもちゃんと家で開花してくれます。
南国というか高松で二次創作を始めた時、彼が自分の主役なら花描き放題じゃないと思いましたが、意外と描いていないなと思いました。求められるなら夕食会などの歓待で提供すると思いますが、自分のために咲かせるのはないのかなと思いました。多忙だし、南国後の大怪我、隠居を思うと、高松が仕事以外で自分の花を育てる時間はなさそうだとも思いました。
同原作者のチャン5、グリーンのイメージがあるので、南国でも花や植物に夢や希望を持たせていないのではと勝手に思いました。炎の崖の向こうに咲く花の話とか、いい話も多いのですが、ケエルの人を襲う木の事など思うと、基本的な同原作者の内的な花のイメージってそうなのかなと思います。 |
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