madeingermany

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...... 2015年06月21日 の日記 ......
■ 帰って来ない人   [ NO. 2015062101-1 ]
■キンちゃんは高松が好きなんだろうと思いました。父子的な感じで。異性、ないし同年代でないので余計な緊張が薄いというのもあると思いますが、自分が幼い頃クラス担任に、かまってほしいとしつこくしてたのを思い出しました。なんぼ教員でも、しつこい子は嫌だったろう、仕事だから我慢していたんだなと今思いました。

優しい先生が好きだったから、もっとかまって欲しかったのであって。こんな頭の悪い子の世話はしたくない、担任だから仕方ない、職員会議も教育委員会もPTAもあるしとか言うのなら、もっと早く言って欲しかった、遠回しに言っていたのに、私が気が付かなかっただけでしょう。

高松の場合、キンちゃんのお世話は自主的にしているだけなので、どちらかが嫌がれば即行終わりです。高松の方が立場が弱いので、キンちゃんの意思一つでしょう。身を挺してお気遣いを教える高松。



■在来の特急について考えていました。新幹線と走行距離も、所要時間も左程変わらないのに、大変安いです。何故こんないい電車が減っているのかと言えば、新幹線の方が本数も多く、頑丈で沢山乗れるからです。

在来を超長距離走らせるより、都市間運行だけさせ、遠くに行きたい場合は新幹線利用を促す方が、経営上いいです。新幹線の特急代は高いのですが、理由は分かります。何とかフリーパスを見つけて乗れれば、特急代に文句を言う事もないでしょう。(そのフリーパスも、よくよく調べないと分からないのはなんで)

JRの教えそうで教えない事。在来線の方が駅舎も車両も小さいので、周囲の景色がよく見える事。新幹線という画一の乗り物にはない、旅情がある事。なにより、何線、何線に乗っているのだという自覚が促される事。東京駅で東北新幹線に乗り、眠ったまま新青森に行けば知り得ない事ばかりです。

新幹線とはその名の通り、新「幹線」であるのだと、東北本線について調べていたら思いました。夏コミの原稿が上がり次第、乗って来ます。




■以下はルザ高の妄想です。ルーザー様も高松も、出会った頃から既に、奇跡が自分達を助けてくれるなんて思えないくらい、汚れた手をしていたんだろうなと思います。

高松の場合、もし普通に四国で暮らしていたらという事も思わないくらい、野心家な子供だったのかなと思います。普通に卒業・就職して、普通に家族を持つ事よりも、パッと見派手な何かに食らいつきたい様な中二ナイスミドル。

高松にとっての奇跡はルーザー様が帰って来てくれることで、ルーザー様にとっての奇跡は、生まれてくるキンちゃんと、世話係の高松と、兄弟とささやかに暮らす事だったのでしょう。ルーザー様のあくどい仕事の全ては、兄と弟のためだった気がします。



いずれも叶わないのは。ルーザー様が、ガンマ団(=マジック)に逆らう男達を葬る仕事をしていたからかも。家族のための仕事と思ってした事でも、マジックには気に入らない事だったと知り、ルーザー様は帰って来なくなります。

自分は死んだ事にして、高松も何とか退団して、という奇跡を考えないのがルザ高、ルーザー様と高松なのだろうなと思います。現実に抗う能天気さを持たないのでしょう。頭のいい人というのはそういうものなのか。成人した高松も、辛い現実(=マジックの息子を愛さねばならない)ばかり見ています。

やっと巡り会ったキンちゃんに対しても、彼を現実的に幸福に出来るのは、亡父の思い出や自分からの愛ではなく、今現在権力の中枢にいるシンタローであるという判断は、高松らしいと思います。非現実的な夢を見るのは、安全な所にいる人のする事なのかもしれません。マジックという覇王に溺愛されたシンタローみたいに。

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