■温泉に行きたいです。近くて安く利用できる温泉が沢山あるのに、最近行っていません。ルザ高と小さいキンちゃんにもし休日があったなら、そろって体験学習に行くか、終日家で休んでいそうです。仲良く花壇をキンタロー坊ちゃんと世話する高松と、自分からは手伝わないけど満足そうに彼等を眺めているルーザー様。
外伝でルーザー様が、ハレとサビの喧嘩を無視して、学校に行ってしまう描写があります。自己中心的なルーザー様と、家族に献身的なマジックという対比なのかなと思いますが、ルーザー様の場合、自分がフェンシングの試合で好成績を収めれば、きっと兄さんが喜ぶし、家名が上がると思って、さっさと登校したのかなと思います。
ルーザー様は、彼の思いやりと献身の表現が分かりにくいだけなんだろうなと思います。
■南国序盤のシンタローは、職場である暗殺者集団から金目のものを奪い、遠くへ逃げようとしている青年でした。悪い職場で逃走しか縁を切る方法がなく、逃走資金として宝飾品の一個くらいくすねるのは、ギャグ漫画としてありだろうと思います。
誰かの命令で、縁もゆかりもない人を殺すのは嫌だろうし、そんな職場のナンバーワンである事の意義はというと、シンタローにとって執着しても仕方ないとも言えそうです。あくまで序盤は。
ところが漫画の巻数、ないしアニメの話数が進むと。シンタローが何故秘石を持って逃げたのかという背景が明らかになり、全てはマジックの覇業、コタローの受難、シンタローの苦悩の卍であったという事が分かります。
つまりガンマ団=マジックとは、ドラゴンボールのレッドリボン軍やピッコロ大魔王の如く、ドンと倒してスッキリする相手ではないと言う事になるのでしょう。
ここでシンタローがナンバーワンの暗殺者だった意味が、大きく変わります。否応なく汚れ仕事をさせられていたという訳でなく、こよなく自分を愛してくれる父親との接点としての、暗殺業という面が出てきます。シンタローが自分の目が秘石眼でなく、髪も黒い事を気にしていたとしたら、残る公的な「父との絆」は「暗殺者」それもただの暗殺者ではなく、ぴか一の暗殺者である事でしょう。
父を越えたいという願いがシンタローにあったとしたら、同じ暗殺者・ガンマ団と言う面からアプローチしたのでは、両目秘石眼の上に覇王なマジックには到底追いつきません。なんらかの実力で父を越え、家族の幸せを取り戻すのではなく、父親が大事にしていた謎の貴石を持って逃亡し、親子の情に訴える方向に出たのが、この作品らしいなと思いました。
マジックも、皆を苦しめるだけの覇業を子供達のために止めるとか物理的な解決に出ないで、自分もシンタローに対し情に訴えると言う手段を選ぶ所があると思うので、遺伝でしょうか。
■恋愛ものが読みたくなったので、ジェーン・オースティンの小説を図書館から借りました。エマ、分別と多感、ノーザンガー・アベイです。高慢と偏見、説得、マンスフィールドパークは、次回読もうかと思います。
エマ、マリアン、キャサリンの共通点は、相当の恋愛脳な所でしょうか。オースティンの時代、娘さんが幸せになる方法は、兄弟など仲のいい血縁の男性に養ってもらうか、相応の男性に嫁ぐしかないので、皆異性関係に必死です。エマは別の意味で異性関係に血眼ですが。
高慢と偏見の人気が高いのは、エリザベスが強気で賢く、家族思いな部分が大きいのかなと思います。コリン牧師の求婚、ダーシーからの求婚を立て続けに断ったあたりはスカッとします。
ただしエリザベスもベネット家の凋落、男性の兄弟がいない事からの一家離散問題を解決する事は出来ません。
エリザベスとダーシーの婚姻が成立したら、ダーシー、コリン牧師、キャサリン夫人の関係はどうなるんでしょうか。エリザベスを夫人にするという事は、大きなリスクです。ダーシーにふさわしくない婦女であるとエリザベスが噂されればダーシーが難儀でしょうし、当初の予想通り、ベネット一家の無法ぶりは誰にも止められず、ダーシーはその都度尻拭いです。
結婚したあとのエリザベスとダーシーの暮らしが見てみたいですが、そこを書かないのがオースティンです。夢は夢のままのでしょう。 |
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