11冊目の高松本を書いています。スパークの入稿は遅くとも9月中旬前後なので、今から書いて丁度いいくらいでしょうか。
書いていてルーザー様が軟化したなと思いました。始めの本だと高松に見向きもしていません。南国&PAPUWAともども、ルーザー様が高松に声をかける描写はないので、見向きもされない高松像の方が正答に近いのかもしれません。ルーザー様の死後、高松は彼の遺産でやってきた部分もあると思うので、ビジネスライクな面もあろうかと思います。
軟化を遂げつつ、高松はルーザー様に「私の王子様でいて下さい」願望が甚だしそうだなと思いました。相手がキンちゃんなら、わがままが高じて泣きべそをかくのがある意味彼のデフォルトなので、そんなでもないと思いますが、ルザ高の緊張感はそこにあるのかなと思いました。
■お化けについて考えていました。お化けが怖いと言って慰めてもらえるのは若い人だと思うので、そろそろ言わないで済む様になりたいです。時期的にテレビ等で怪奇特集が流れる頃ですが、それが好きな家族に何か言うつもりはありません。
よく考えると怖い怖い言う人が、JRの三連休パスを買って、二泊三日の旅を一人でするものでしょうか。お化け如何より、怖いものは沢山ありそうです。一体どんな本になるのか分からないのに、同人誌の原稿を猛然と書く(描く)とか。好きな作家さんの方向性が知らない間にガラッと変わって、目玉が飛び出るくらい驚くとか。
今読んでる本は、アガサ・クリスティーです。毒殺、家族の不和、恋愛事件の果ての殺人などてんこ盛りですが好きです。マープルおばさんが好きです。「殺人があった」と聞いても、マープルおばさんが出てくれば安堵し、テレビでふと聞くとぞっとするのは何故なのでしょう。
家族などは、アニメや漫画は作り物だから見ない、ドキュメント物は事実だから好きと言います。本当にその通りですが、自分一人分の「事実」ですら手に負えないのに、知らない誰かの「事実」に気持ちを移して楽しむのは自分には難しいです。
お化けとは、究極の知らないものだから拒否反応が出るのだろうと思います。理解出来ないもの、対話不能なものです。アニメや漫画もキャラと対話できる訳ではありませんが、星矢なら「星矢が戦う意味」などがはっきりしています。「いつか星華姉さんに出会うため」です。
アラシヤマに何故戦うのか聞けば、「いつかシンタローに自分を認めさせるため」ないし「シンタローに喜んでもらうため」と返してくれそうです。高松も何故働くのか聞かれれば、「ルーザー様への恩返しのため」と言うでしょう。キンちゃんも単純な所があるので、「仕事だから」「一族のため」「そうしないと高松がすねる」等答えがありそうです。
そんな即解ばかりあるわけじゃないでしょうし、グンマ、トットリにそういう質問をしても、ニコニコしていて答えなそうです。答えなくないのだというより、そういうキューアンドエー自体、自分にも他者にも求めないのが大人なのかもしれません。 |
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